北陸のウイスキー蒸留所が復興支援ボトルを販売完売、80万円寄付へ

北陸の心を繋ぐ復興支援ボトル

令和6年、能登半島を襲った地震の影響で、多くの命が失われ、被災地は厳しい状況に直面しています。この苦しい時期に、北陸で最も古いウイスキー蒸留所の一つ、若鶴酒造株式会社が立ち上がりました。特に富山県砺波市に位置する同社は、地域社会に対する責任を果たし、復興の手助けを行いました。

復興支援ボトルの誕生

2024年10月19日、若鶴酒造が開催した「第12回湯涌ぼんぼり祭り」で販売された「第12回湯涌ぼんぼり祭り復興支援ボトル」は、多くの人の支持を受けて瞬く間に完売しました。さらに、オンライン販売も30分足らずで終了し、その人気の高さが伺える結果となりました。購入者の皆様には、感謝の念を伝えたいと思います。

その売上で被災者支援

売上の一部は、能登半島への復興支援として、七尾市と穴水町にそれぞれ40万円、合計80万円を寄付することが決まりました。この寄付は、2024年11月14日に行われ、被災地域の復興に向けた重要な資金となることが期待されています。義援金贈呈式では、担当者から義援金目録が贈呈され、若鶴酒造の取り組みが新たな希望の灯となることを願っています。

特別なウイスキーの特徴

「第12回湯涌ぼんぼり祭り復興支援ボトル」は、世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」で蒸留された原酒を使用しています。また、樽熟成には一部にさくら材を使用し、湯乃鷺駅を想起させる風味が楽しめます。さらに、ラベルにはのと鉄道西岸駅の風景を描き、松前緒花が立つ姿勢を強調することで、復興への願いが込められています。

このウイスキーは、被災地域を照らす光となることを目的に、地元の風景や人々の心を映し出す作品として位置付けられています。ウイスキーが復興の道筋を照らし、地域の人々に安心感を与えることを心から願っています。