キヤノンITS、クラウド型ID管理サービス「ID Entrance」新機能でログインの利便性向上
キヤノンITソリューションズ株式会社(キヤノンITS)は、同社のクラウド型ID管理サービス「ID Entrance」に新たに、フォームベース認証と統合Windows認証機能を追加しました。このサービスは、企業がクラウドサービスや社内システムを一元管理できるIDaaS(Identity as a Service)で、来る2025年12月22日から提供が開始されます。
クラウド型ID管理の進化
現在、世界のIDaaS市場は年々成長しており、2030年には20%を超える成長が見込まれています。このような中、日本国内でもクラウドサービスの活用が進んでおり、特にハイブリッド環境の必要性が高まっています。多くの企業は、クラウドサービスに移行しつつも、オンプレミスのシステムや古いアプリケーションを使用し続けています。これに応える形でキヤノンITSは、新機能を通じてユーザーの利便性を向上させ、企業のガバナンスを強化することを目指しています。
フォームベース認証とは
新機能の一つであるフォームベース認証は、アプリケーションのログイン画面に自動でユーザー名やパスワードを入力する仕組みを提供します。この機能により、従来シングルサインオン(SSO)を導入できなかった多くのレガシーアプリケーションに対しても、容易にSSOの実現が可能となります。ユーザーは一度「ID Entrance」に認証を行うことで、様々なアプリケーションへのアクセスが可能になります。
統合Windows認証の強み
もう一つの新機能、統合Windows認証は、Windowsのログイン情報を活用してSSOを実現します。この方式により、Active Directoryでの認証に依存し、ユーザーが一度Windowsにログインすれば、再度認証を行う必要がなくなります。このため利便性が飛躍的に向上するだけでなく、セキュリティリスクも低減されます。既存のオンプレミス環境も生かしながら、新たな価値を提供できるのです。
さらなる展望
キヤノンITSは、今後もクラウドサービスとの連携を増やし続ける計画です。その一環として、ID Entranceの機能を拡張し、企業が直面するID管理の負担軽減とセキュリティの強化を図ります。また、ITインフラ全般に渡るサービスブランド「SOLTAGE」を通じて、企業のIT環境を包括的に支援していく方針です。セキュリティ対策や情報漏洩対策においても、ワンストップで解決できる体制を整えており、今後の進化に期待が寄せられています。
価格と提供情報
「ID Entrance」に関する詳細情報として、基本ライセンスは月額150円/ID(税別)、クライアント証明書は200円/デバイス、AD連携オプションは100円/IDで提供されています。詳細な情報はキヤノンITSの公式ウェブサイトを訪問してください。
キヤノンITSが提供する新機能により、企業のクラウド環境はさらに効率化されることでしょう。これに注目が集まる中、企業はその動きに対応していく必要があります。今後の展開に乞うご期待です。