クラフトビール支援の新展開
2019-01-16 16:10:04
アウグスビールが創業15年の経験を活かしたマイクロブルワリー支援事業を開始
アウグスビールがマイクロブルワリーをプロデュース
アウグスビール株式会社は、創業15年の経験を活かし、マイクロブルワリーのプロデュース支援を開始しました。この取り組みは、地域に密着したクラフトビールの製造を促進し、各企業や自治体が独自のブランドビールを展開できる環境を整えることを目的としています。
マイクロブルワリーとは?
マイクロブルワリーは、大手資本に頼らない独立した職人たちが運営する小規模な醸造所で、そこで作られるビールは「クラフトビール」と呼ばれます。アメリカでは、クラフトビールの醸造所数が急増しており、2012年の2,400から2017年には6,000を超えましたが、日本においてはマイクロブルワリーは約300程度にとどまっています。この差異の原因の一つとして、日本では「クラフトビールは高価」というイメージが根強いことが挙げられます。
日本におけるクラフトビールの課題
現在、日本のクラフトビールは人気が高まっていますが、その一方で、品質や味の変化により価格とのバランスが崩れるリスクも孕んでいます。アウグスビールでは、この状況に危機感を抱き、持続可能なクラフトビール市場を築くために新たな支援事業を開始しました。
画期的なマイクロブルワリーパッケージの提供
新たに提供される「マイクロブルワリーパッケージ」では、企業や自治体が自ら醸造施設を運営し、独自ブランドのビール販売が可能になります。このシステムは店舗併設型で、自社製造することで物流費を抑え、結果的に低コストかつ高品質なクラフトビールを提供できるのです。例えば、一般的なビアパブで800円で販売されるクラフトビールが、導入店舗では400円で提供することも実現できます。さらに、生産量の調整が可能なため、醸造したビールを系列店に卸すことも容易に行えます。
実績と期待される成果
すでにアウグスビールでは、複数の飲食店向けに店舗併設型の醸造所を開発し、運営を支援しています。これにより、支援先の店舗ではビールの消費が増加し、独自のクラフトビールの導入によって売上が15%も改善されるという成果が報告されています。こうした成功事例をもとに、自治体からの導入検討の問い合わせも増加しているとのことです。
持続可能なクラフトビール市場の実現に向けて
アウグスビールの役員たちは、大手ビール会社での経験と蓄積された知識を基に、このマイクロブルワリー支援事業を進めています。醸造免許の取得も通常は1年以上の時間を要しますが、アウグスビールのノウハウを活用すれば最短6か月での取得が可能となります。今後、各都道府県でマイクロブルワリーが生まれることを期待し、3か年で47店舗以上の導入を目指して取り組んでいく意向を示しています。
まとめ
アウグスビールによるマイクロブルワリーの支援事業は、地域の特色を生かしたクラフトビール文化の普及に大きく寄与すると考えられます。飲食店や地域の皆様が独自の味を生み出し、お客様に提供することで、新たなビール文化が育まれることを期待したいですね。
会社情報
- 会社名
-
August International株式会社
- 住所
- 東京都文京区湯島2-27-4湯島台レジデンス101
- 電話番号
-
090-2635-6659