計画保全士養成コースのご案内
製造新時代に合わせた新しい人材育成プログラムが、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会の提供により、2025年5月から始まります。現代の製造業を取り巻く課題、「人財不足」や「設備の高経年化」に対応するための重要な一歩として、「計画保全士養成コース」が開講します。このプログラムでは、製造現場のマネジメントリーダーとなるための高度なスキルと知識を身につけることができます。
現場の問題を解決する「計画保全」
製造業は変革期を迎えており、これまでのやり方では通用しなくなってきています。特に「100年に一度の大変革期」と称される現代において、デジタルトランスフォーメーション(DX)や資材の価格高騰、人材不足が影を落としています。こうした環境の中、製造現場では「リソース不足」や「高経年設備の故障」といった課題が急増。このような状況を打開する手段として、公益社団法人日本プラントメンテナンス協会では「計画保全」の重要性を強調しています。
計画保全は「計画に基づく保全の仕組み」を導入し、以下の2つを実行します。まず、信頼性と経済性の高い保全方法を確立し、次に、計画・実施した保全活動を評価し、改善を重ねることで、最大限の効率が求められます。これにより突発的な保全作業が減少し、最適な人員配置や費用削減につながります。さらに、高経年設備のメンテナンスも計画保全の対象とし、故障を未然に防ぐ役割も果たします。
コースの内容と特徴
計画保全士養成コースでは、計画保全を実践できるリーダーとなるために必要な5つの能力を養成します。その能力とは、工場の方針に基づいて保全の目標を理解し、業務に貢献する力、専門知識を活かして自立した業務に挑戦する力、技術をマネジメントする力、中長期的問題を解決できる力、そして、設備管理における計画保全の役割を理解する力です。
コースは、保全・設備部門の監督者が直面する現実の問題に基づき、管理能力、実務能力、改善能力や人材育成能力をバランスよく学ぶように設計されています。経験豊富な講師陣による指導を受けられるだけでなく、他業種・他社の参加者と交流することで貴重なネットワークを築く機会も提供されます。コースは全5日間で、修了者には「計画保全士」の資格が与えられます。
これまでにこの講座を受講した方々の中には、1700名以上が計画保全士と認定されており、幅広い業種の悩み解決に役立っています。受講者からは「実務に即した内容が学べた」といった声も寄せられています。
開催日程と場所
2025年度の第1回目は、5月21日(水)から始まり、東京会場で長期にわたり開講されます。受講者は現地参加または「Zoom」を利用したライブ配信での受講を選ぶことができます。
会場は東京都千代田区神田神保町の日本プラントメンテナンス協会本部事務所で、神保町駅から徒歩3分の好立地です。受講料は、協会会員価格で184,200円(税込)、一般価格は231,000円(税込)です。なお、受講申込みは公式ホームページから行えます。
この機会に、新たなスキルを身に付け、製造現場の問題解決に貢献しましょう。皆様のご参加をお待ちしております。