株式会社ソラリスの新たな挑戦
株式会社ソラリス(本社:東京都板橋区)は、七十七キャピタル第2号投資事業有限責任組合を引受先とした約0.3億円の第三者割当増資を実施し、これにより累計調達額が10.8億円となりました。この資金は予防保全型の配管メンテナンスサービスの提供に向けた新たな取り組みに活用する計画です。
直面する課題とソラリスの取り組み
私たちの周囲には無数の配管が存在し、特に細くて曲がりくねった配管は検査や清掃が難しいため、しばしばトラブルを引き起こします。また、近年では老朽化したインフラがもたらす事故やライフラインの寸断が社会的な問題となっており、この状況を打破するために「予防保全型のインフラメンテナンス」が求められています。そこで、ソラリスは自社の技術を活用して、この課題に立ち向かいます。
ソラリスの革新技術「Sooha®」
ソラリスが開発したミミズ型管内走行ロボット「Sooha®」は、中央大学での研究成果を基にした空気圧人工筋肉を駆使しています。このロボットは、狭く曲がりくねった配管内でも自立走行が可能で、従来の技術ではアクセスできなかった配管の状態を正確に把握できます。さらに、機体の特性を活かし、カメラや他の検査装置を内部に組み込むことができるため、多様なニーズに対応したサービスの提供が可能です。
資金調達の目的
今回の資金調達によって、ソラリスは「Sooha」のラインナップを拡充し、様々な配管径に対応できるようになります。また、ロボットの品質を向上させ、半導体業界や鉄道、上下水道、ガス、製造工場における予防保全型のインフラメンテナンスサービスの提供に取り組みます。今後は実際のトライアルを通じて収集した課題やニーズを基に、より効果的なサービスモデルの構築を進める予定です。
多様な技術で実現する省人化
さらに、ソラリスは腸管型ポンプロボット「Zendo Drive®」などの技術も展開しています。このロボットは、コア技術である空気圧人工筋肉を利用し、腸管のぜん動運動を模倣することで、高粘度や固液混相流体の搬送を実現します。この技術により、多くの製造現場での省人化を促進し、業務の効率化に貢献します。
株式会社ソラリスについて
株式会社ソラリスは2017年に創業し、中央大学のバイオメカトロニクス研究室からの研究成果を基にした大学発ベンチャー企業です。ソフトロボット技術の最前線で研究を重ね、高出力かつ軽量な空気圧人工筋肉をコア技術とし、独自のロボットを開発しています。これらの技術を活用し、社会の課題解決に寄与していく所存です。
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