AI服薬指導学習
2025-06-10 15:27:51

AI技術を活用したオンライン服薬指導学習システムの初披露

AI技術で変わる教育現場



近年、教育現場ではデジタル技術に対する期待が高まっています。特に、生成AIを活用した新たな学習システムの導入が注目されています。その中でも、株式会社NTT ExCパートナーと名城大学薬学部が共同で開発した「AIオンライン服薬指導学習システム」は、特に革新的な取り組みとして話題です。このシステムは、学生がAI患者と対話しながら服薬指導のトレーニングを行うことで、コミュニケーション能力や実践力を向上させることを目的としています。

システムの概要


この学習システムは、AIによる対話機能を駆使し、学生が様々な患者シナリオに対応できるように設計されています。AI患者には性格や病歴などのパーソナルデータが設定され、これを変更することで多様なシチュエーションに対応可能となります。学生は、実際の患者と同様に対話し、リアルなフィードバックを受けることができます。このような仕組みにより、受講生は自己学習を行いながら、具体的な学習課題を明確化できます。

本取り組みの目的


薬剤師に求められるのは、薬に関する知識だけではありません。患者とのコミュニケーションや服薬指導など、対人スキルも重要です。しかし、従来の教育方法では、実際のコミュニケーション能力を十分に育成することが難しいという課題がありました。ここでAIオンライン服薬指導学習システムが登場しました。この新しいシステムは、従来の教育方法では難しい実際の会話を模擬し、学生が対話の流れを把握しやすくします。

対話の進化


このシステムでは、AI (ChatGPT) によって構築された会話がシナリオに基づいて行われます。ユーザーが発話すると、AIがそれをテキスト化し、適切な返答を生成。さらに、その返答は動画生成AI (HeyGen) によって自動音声で再生され、学生とのやり取りをまるでリアルな会話のように体験できます。こうした技術の進歩により、再現性や学習効果が向上し、学生は多様な対話体験を楽しみながらスキルを磨くことができます。

授業公開の詳細


新システムの運用は2023年6月17日から開始されます。この日は名城大学で特別に公開される授業が予定されており、メディア関係者を招いてシステムの実際の使用方法を示す機会があります。授業は八事キャンパスの新3号館401教室で行われ、午後1時10分から4時20分までの間に、学生たちによるトレーニングが展開されます。

このシステムが日本の薬学教育にどのような影響をもたらすのか、今後の展開が非常に楽しみなところです。AI技術が教育現場でどのように活用され、学生の学びを深めるのか、今後の成果が待たれます。


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会社情報

会社名
株式会社NTT ExCパートナー
住所
東京都千代田区一ツ橋一丁目1番1号 パレスサイドビル7階
電話番号
03-5440-2716

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