運動を楽しむ!脳科学を活用したHIIT習慣化の新メソッド
運動が辛い、苦痛だと感じる方は多いでしょう。しかし、その多くは運動自体が嫌いというわけではなく、「これからきついことをする」という脳の報酬予測が嫌悪感を引き起こしているのです。株式会社バディトレが発表した新しい習慣化メソッドは、 HIIT(高強度インターバルトレーニング)を活用し、運動を「苦行」から「快楽」に変えることを目指しています。
運動嫌いの本質とは
多くの人が経験する「運動が嫌い」という感情の根底には、脳が持つ報酬予測のメカニズムがあります。神経科学者のウォルフラム・シュルツの研究によれば、ドーパミンは「報酬そのもの」ではなく、その予測に反応して放出されます。つまり、脳が「この行動の後に快楽が待っている」と認識すれば、ドーパミンが放出され、自ら進んで行動することが促されるのです。
したがって、「運動=苦痛」と予測している人は、ドーパミンが分泌されず、運動への動機付けが生まれません。この予測を変えることこそが、運動習慣を定着させる鍵になります。
HIITの特性:ポジティブな変化
HIITの特徴的な点は、セッションの際に感じる主観的なきつさとは裏腹に、完了直後に強いポジティブな感情が生じることです。この現象は、以下の3つの神経化学的変化に起因しています。
1.
ドーパミンの急上昇
HIIT後に中脳の腹側被蓋野から大量のドーパミンが放出され、運動のストレスに対する報酬応答が得られます。研究によれば、低・中強度運動と比較して、HIITはドーパミンの放出量が顕著であることが示されています。
2.
エンドルフィンの分泌
高強度運動後には、「ランナーズハイ」として知られるエンドルフィンも分泌されます。これにより多幸感と鎮痛効果を体感することができます。
3.
エンドカンナビノイドの増加
HIIT後にはアナンダミドという内因性カンナビノイドが血中濃度を上昇させ、幸福感やリラックス感に寄与します。
これらの物質が同時に放出されることで、HIIT直後の「ものすごくきつかったけれども爽快で気持ちいい」という特有の体験が生まれます。
3ステップによる報酬予測の書き換え
バディトレでは、これらの神経化学的メカニズムを用い、「運動=苦痛」の予測を「運動=快楽」に変えるための3つのステップを実践しています。
ステップ1:意識的な快感のラベリング(最初の4回)
セッション後の爽快感をトレーナーが伝え、「今ドーパミンが出ています」という明示的な意識を促します。これにより、脳は運動後の快感を記憶します。
ステップ2:快感の先取り予測(5〜8回目)
セッション前に「終わった後に爽快感が来る」と自分に予測させる練習を行います。前回の経験を振り返り、報酬予測の強化を図ります。
ステップ3:自動化(9回目以降)
このプロセスを繰り返すことで、「HIIT→快感」の予測が自動化され、運動自体が報酬となるようになります。
受講者データが示す結果
バディトレでは、受講者に対してセッション前後の気分を10段階で評価するアンケートを実施しています。
- 入会初月平均:4.8
- 3ヶ月目平均:7.3
- 6ヶ月以上継続者平均:8.1
- 入会初月平均:8.4
- 3ヶ月目平均:9.1
- 6ヶ月以上継続者平均:9.4
このデータからも、「報酬予測の書き換え」が進んでいることがうかがえます。入会初月時点では運動に対する意欲が低いものの、時間が経つにつれて高まっている様子が確認できます。
HIITの必然性
ドーパミンは低・中強度の運動でも放出されますが、その量は限られています。運動習慣を形成するためには「体感できるレベルの快感」が必要です。HIITはその高い強度により、神経化学的変化が顕著で、運動後の快感のコントラストも強く、大きな印象を脳に残します。
今後の展望
バディトレは、さらなる習慣化メソッドの洗練を目指し、セッション後の気分データの分析を継続します。また、音楽や照明、香りといった環境要因がドーパミン放出に与える影響についても研究し、五感を活用した運動の快楽化プログラムの開発に取り組んでいます。
会社概要
- - 社名: 株式会社バディトレ
- - 代表: 星野 雄三
- - 事業内容: フィットネスジム運営、運動習慣化プログラムの開発・提供
- - 所在地: 東京都渋谷区広尾5丁目1-43 広尾ZERO 402号室
- - 公式サイト: バディトレ公式サイト