京セラ、新ファンド設立
2024-09-12 14:58:30
京セラ、グローバルな投資展開を加速する新CVCファンド設立
京セラ株式会社は、企業のイノベーションをさらに進化させるために、欧米を中心としたスタートアップ企業への投資を行う新たなコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンド「Kyocera Venture Fund-I LP(KVF-I)」を設立しました。このファンドは、6千万米ドルの規模を持ち、2024年4月9日に運営を開始します。
この新しいファンドは、京セラが既に発表している「京セラベンチャー・イノベーションファンド1号(KVIF-I)」と連携して機能し、合計で1億米ドルの資金をもとに投資活動を行います。特に、環境エネルギー、情報通信、医療・ヘルスケア、モビリティ、材料技術、AIを含むソフトウェア、航空宇宙、防衛、半導体、核融合といった多岐にわたる分野に焦点を当て、革新的なスタートアップ企業の支援を行います。
京セラは、自社の技術とビジネス領域におけるリーダーシップを保ちながら、これまでにも数多くのスタートアップ企業との協業を進めてきました。これにより新規事業の創出を目指しており、KVF-Iの設立はその方針をさらに加速させます。両ファンドを通じて、将来的にはスタートアップの探索とサポートを強化し、オープンイノベーションの推進に寄与することを目指しています。
具体的なファンドの概要として、KVF-Iはアーリーステージ、つまりシードからシリーズBまでの投資を行い、各投資先に対しては0.2百万米ドルから2百万米ドルまでの資金を配分します。この枠組み内では、持分は20%未満に設定され、リスクを分散させつつも、スタートアップ企業へ必要な支援を提供することが可能です。
また、京セラはファンドの運営をKyocera Venture Partners Fund-I GP LLCが手掛けることを発表しており、英語版の公式ウェブサイトも公開されています。これにより、グローバルな視点からも投資先を探ることができ、より多くのイノベーションを生み出す環境を整えています。
京セラの代表取締役社長である谷本秀夫氏は、今回のCVCファンド設立について「スタートアップとの連携を通じて、変化の激しい市場にいち早く対応し、持続可能な成長を目指す」とコメントしています。京セラの新たな取り組みは、日本国内にとどまらず、グローバルな成長を実現するための一歩となるでしょう。
今後、京セラがどのようなスタートアップと連携し、どのようなビジネスモデルを構築していくのか、注目が集まります。社内外のアイデアを融合させることで、次世代のイノベーションを生み出すことが期待されます。
会社情報
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京セラ株式会社
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