伊藤忠商事とTrue Dataが資本業務提携を発表
2023年、伊藤忠商事株式会社と株式会社True Dataが資本業務提携契約を締結しました。この提携により、両社は新たなサービス「FOODATA ID-POS powered by True Data」の提供を開始し、真のデータ活用を推進していきます。
提携の概要
True Dataは、全国の購買データを扱っており、約6,000万人からのデータを収集、年間購買金額は5兆円に達します。ID-POSデータの分析とその活用のノウハウを持っています。これにより、200社を超える食品メーカーや日用品メーカーへサービスを提供してきました。
一方で、伊藤忠商事は、約1万社の食品メーカーや2千社の小売業者と取引を行っています。2021年からは「FOODATA」というデータ分析システムを展開し、業界全体のデータ利活用を進めています。両社はそれぞれの強みを生かし、食品業界に革命を起こすことを目指しています。
新サービスの「FOODATA ID-POS」
2025年1月から提供が開始される「FOODATA ID-POS」は、伊藤忠商事の提供するデータシステム「FOODATA」とTrue DataのID-POSデータを融合させることで、新たなデータマーケティングの世界を切り拓こうとしています。このシステムは、高度な分析機能を備えており、企業のニーズに応じて柔軟にカスタマイズ可能なプランが用意されています。
また、True Dataが展開している小売業向けデータ分析システム「Shopping Scan」についても、伊藤忠商事が販売代理店となることで、その導入企業の数を増やし、より多くの小売業者にデータ活用の機会を提供します。
DXの時代へ
この提携は、デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業全体に広がる「DXの民主化」の一環とも言えます。さまざまな規模の企業がデータを活かすことで、持続可能な成長を実現できる未来へとシフトしていくでしょう。「データと知恵で未来をつくる」を企業理念とするTrue Dataは、データ活用をサポートし、さまざまな業界での新しい価値を創造していく姿勢を強化しています。
未来に向けた展望
伊藤忠商事とTrue Dataは、業種や企業規模に関係なく、全ての企業がデータを効果的に活用できる社会を築くことを目指しています。テクノロジーの進化を背景に、データ活用の重要性は高まり続けており、両社はその波に乗りながら、食品業界全体のデータ活用を促進し続けるでしょう。
最後に
この新たな提携の動きが、食品業界におけるデータの利活用をさらに促進し、企業の成長を助ける重要な一歩となることは間違いありません。今後の動向から目が離せません。