日本パデル協会(JPA)の正式な国際パデル連盟への加盟が発表され、同協会はアジア地域におけるパデルの普及リーダーとしての役割を一層強化します。日本国内でのパデル競技人口は約1万人と推計されており、これは本場スペインにおける400万人という競技人口に比べると、まだまだ成長の余地があるといえます。
近年、ヨーロッパではパデルの普及が急速に進んでおり、新たなコート建設が相次ぐ中、アジア地域でも日本、タイ、そして中国でパデルが着実に根付きつつあります。日本パデル協会は、こうした流れに沿ってパデルの運営ノウハウの共有、コーチの育成、ルールやコート基準の確立といった礎を固め、事業者やパデルエバンジェリストたちと力を合わせて普及に努めています。
具体的には、JPAはパデルのコートを運営するためのノウハウを各加盟国と共有し、次世代のコーチを養成することで、より多くの人々がパデルを楽しめる環境づくりを進めています。さらには、アジア各国へのノウハウ輸出を視野に入れており、日本の発展とともにアジア全体のパデル競技の底上げを図っています。
今後の目標として、JPAは2030年までに日本国内のパデル競技人口を100万人に増加させることを掲げています。そのために、2017年春から全国大会を開始する計画も立てられています。また、全国大会に先立ち、JPAは公式試合の参加申し込みやランキング、大会情報を統合管理するシステムの開発を進めており、2017年3月にはリリースが予定されています。
日本国内において毎年開催される全国大会は、2020年には国際大会へと発展し、国際的な注目を集めることになるでしょう。また、この大会ではパデルに関する最新情報や実績が発表されることで、競技への関心をさらに高めることが期待されます。
加えて、2017年中にはアジア市場にも進出予定で、2月にはJPAのエバンジェリストたちがタイへ視察旅行を行い、現地のプレーヤーとの親善試合を行います。これにより国際交流を深めつつ、アジア地域でのパデルの発展にも寄与することを目指しています。
直近の活動予定
- - 2017年1月27日: 国際パデル連盟副会長ビル・スタンレー氏が来日
- - 2017年2月10日: 日本パデル協会部会にてスペイン視察の報告会
- - 2017年2月25日: JPA主催のタイパデルコート視察と親善試合
一般社団法人日本パデル協会(JPA)は、東京都渋谷区に本部を置き、パデル競技の普及に向けて活発に活動しています。代表者は中塚アントニオ浩二氏で、公式ウェブサイトも運営しています。これらの施策により、将来的にパデルが日本国内で広く認知され、愛されるスポーツとして確立されることが期待されています。