デジタル技術が切り拓く文化財発掘調査の未来
公益社団法人日本文化財保護協会は、文化財の保存と活用を促進するためのシンポジウム「文化財DXと発掘調査のイノベーション」を開催します。このイベントでは、デジタル技術が発掘調査にどのように革新をもたらすのかを議論します。
シンポジウムの趣旨
日本は現在、人口減少と高齢化という大きな課題に直面しています。この影響は、埋蔵文化財の発掘調査に従事する人手不足にも表れています。文化庁は、「発掘調査のイノベーションによる新たな埋蔵文化財調査システムの構築」という方針を打ち出し、これに対する取り組みを進めています。一方、国土交通省は、建設業界の生産性を向上させるために、情報通信技術(ICT)を利用した「i-Construction」を急ピッチで導入しています。
このような背景の中、シンポジウムでは、技術の共通化や施策の見直しが、埋蔵文化財調査の課題解決にどのように寄与するかについての洞察を導き出すことを目指しています。
イベントの詳細情報
開催日時
- - 日付: 2026年2月4日(水)
- - 時間: 13:00~16:30(開場 12:30)
会場
- - アキバホール (東京都千代田区神田練塀町 3 富士ソフトアキバプラザ)
主催
後援
- - 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所、一般社団法人日本考古学協会、日本情報考古学会
プログラム内容
シンポジウムでは、様々な講演やパネルディスカッションが行われます。
- - 講演1: 「発掘調査イノベーションによる埋蔵文化財調査の革新」
- 講師: 文化庁 文化財第二課埋蔵文化財部門主任調査官 近江俊秀氏
- - 講演2: 「i-Constructionで変わる建設現場」
- 講師: 国土交通省 大臣官房技術調査課参事官(イノベーション)グループ施工自動化企画官 菊田一行氏
- - パネルディスカッション: 「文化財DXと発掘調査のイノベーション」
- パネリスト: 近江俊秀氏、菊田一行氏、馬場 基氏(独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所埋蔵文化財センター長)
- モデレーター: 野口 淳氏(日本文化財保護協会顧問、公立小松大学次世代考古学研究センター特任准教授)
日本文化財保護協会の役割
日本文化財保護協会は、埋蔵文化財の発掘や歴史的な価値のある建造物の保護に特化した初めての全国組織です。2004年に設立され、公益社団法人として内閣府から認可を受けました。埋蔵文化財の保護と専門技術の育成に貢献し、文化芸術の振興を目指しています。
お問い合わせ先
参加希望や詳細については、公益社団法人日本文化財保護協会までお問い合わせください。
このシンポジウムは、文化財の未来を考える重要な機会となることでしょう。デジタル技術が発掘調査に与える影響について模索し、新たな可能性を見出す場となることが期待されます。