キャリア対話の現状
2025-11-26 12:07:26

キャリア対話の現状を探る:上司と部下の関係が持つ課題とは?

キャリア対話の現状を探る:上司と部下の関係が持つ課題とは?



近年、企業内におけるキャリア自律の重要性が高まっていますが、上司と部下の間にはまだ多くの課題が残されています。特に、副業人材マッチングサービス『lotsful』が実施した調査によって、上司と部下の“キャリア対話”が不足していることが明らかになりました。この調査は、20~40代の会社員を対象にしたもので、彼らのキャリアに対する意識やコミュニケーションの実態を明らかにしています。

調査結果の概要


調査に参加したのは、管理職247名と非管理職368名の計660名です。彼らに対し、コロナ禍以降の上司と部下のコミュニケーションの変化について尋ねたところ、43.6%が「特に変わっていない」と回答しました。この結果から見ても、リモート環境においてもコミュニケーションの頻度は大きく変わらないことがわかります。一方で、フルリモート勤務者の多くはコミュニケーションの頻度が「やや増えた」と報告しており、オンラインでの1on1や定期面談の導入が進んでいるようです。

業務中心のコミュニケーション


調査で分かったのは、上司と部下の間で交わされる会話の中心が「業務進捗」や「人事評価」などの業務関連であり、キャリアに関する対話が圧倒的に不足しているという現実です。部下の約半数が「全くない」または「ほとんどない」と回答しており、キャリア選択における上司の関与も十分には活かされていないと感じていることが浮き彫りになりました。

さらに、上司側も「部下の本音を引き出せない」ことが多く、世代間や価値観のギャップがその一因と考えられます。このように上司と部下の間には、コミュニケーションの機会が不足しているだけでなく、両者に対する心理的距離も大きな課題となっています。

副業とキャリア自律の意識


副業に関する意識も調査に盛り込まれています。興味を持っているものの実践には至っていない人が多い結果が出ており、特に20代男性は副業の活用に対して積極的な姿勢を示しています。女性は興味があるものの、実践に至るには環境や制度の制約が壁となっていることがわかりました。

重要なのは信頼関係


今後の上司と部下の関係性について、調査結果では「過度に干渉せず、求められた時だけサポートしてほしい」との意見が多く見られました。一方で、必要な時に安心して相談できる「心理的安全性」を重視する声も聞かれます。特に若い世代では、より積極的に自らのキャリアについて話したいと考えているようです。

結論


本調査を通じて、上司と部下の間にはキャリア対話に必要なコミュニケーションが確実に不足していること、その背後にはさまざまな障壁が存在することが分かりました。
今後は、業務中心からキャリア形成に繋がるような本音での対話が求められています。『lotsful』のようなサービスがさらにこの分野の意識を高め、企業内でのキャリア対話を促進する役割を果たせることが期待されます。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

画像14

会社情報

会社名
パーソルイノベーション株式会社
住所
東京都港区南青山一丁目15番5号パーソル南青山ビル3階
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。