第40回正論大賞と新風賞受賞者の発表
フジサンケイグループが選定する第40回正論大賞が発表され、元外交官で現役の言論人、宮家邦彦氏が受賞しました。この賞は、自由と民主主義を支持し、言論活動の発展に寄与した人物に贈られるものです。宮家氏は、国際情勢や外交問題に精通し、数多くの著書や論文を通じて重要な見解を提示しています。特に、内閣官房参与として政府に助言を行うなどの活動も評価され、日本の国益と国際的な安定のための貢献が大いに認められました。
一方、第25回正論新風賞には、東京大学の准教授である小泉悠氏が選出されました。小泉氏は、ロシア及び旧ソ連諸国の軍事や安全保障に関する専門家であり、その研究は特に近年注目を集めています。ウクライナに対するロシアの侵略を契機に、彼は新たな視点と手法を用いて、衛星画像解析やビッグデータの利用を進めました。新進気鋭の言論人として、次世代に向けた重要な洞察を提供しています。
両者ともに、産経新聞「正論」欄の執筆メンバーとして活動しており、言論界において重要な役割を果たしています。贈呈式は来年2月27日に東京都内で行われる予定です。
受賞者の略歴
宮家邦彦氏のプロフィール
- - 生年:1953年
- - 出身地:神奈川県
- - 学歴:東京大学法学部卒業
- - 外務省経歴:78年に外務省入省。以降、中東第一課長、日米安全保障条約課長、在中国大使館公使などを歴任。
- - 現在:キヤノングローバル戦略研究所理事兼特別顧問。
- - 著書:『通説・俗説に騙されるな! 世界情勢地図を読む』、『グローバルサウスの地政学』など。
小泉悠氏のプロフィール
- - 生年:1982年
- - 出身地:千葉県
- - 学歴:早稲田大学社会科学部卒業、政治学研究科修士課程修了。
- - 職歴:未来工学研究所特別研究員、国立国会図書館非常勤調査員などを経て、現在は東京大学先端科学技術研究センター准教授。
- - 著書:『現代ロシアの軍事戦略』、『「帝国」ロシアの地政学』など。
正論大賞の賞品
正論大賞の受賞者には、ブロンズ彫刻「飛翔」が贈られ、副賞として賞金100万円が与えられます。また、新風賞には彫刻「ソナチネ」が贈られ、副賞は賞金50万円となっています。受賞者たちの言論活動は、今後も注目されることでしょう。これからも、日本の言論界の動向に期待が高まります。