坂出市に新たなEV充電インフラが誕生
香川県坂出市において、テラチャージ株式会社が手掛ける電気自動車(EV)向け充電インフラが新たに設置されました。この充電インフラは、市内の公共施設14か所と民間施設4か所に合計36基の6kW出力の普通充電器を設置するもので、より多くの人々にEVの利用を促す狙いがあります。
2024年9月30日には、設置完了を祝う「電気自動車用充電設備設置完了セレモニー」が開催され、有福市長や市職員、協力企業の代表者など多くの関係者が出席しました。イベントでは、EV充電器の除幕式や市長によるデモンストレーションが行われ、出席者が目の前で新しい充電インフラの導入を祝いました。
新たな取り組みと市の方針
坂出市は2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を行っており、EV充電インフラの設置はその一環として進められています。市とテラチャージは、2023年8月に連携協定を締結しており、これにより市の財政的負担を軽減しながら充電設備の設置を進めてきました。市長の有福哲二氏も、「充電設備の整備は電気自動車の普及にトンネルのような明かりを与えると考えている」とコメントしています。
このEV充電器は、普段の充電利用だけでなく、災害発生時には無償で開放される予定です。EVは蓄電池としての機能も備えており、停電した地域に電力を供給することが可能です。これにより、テラチャージの充電器は地域の防災インフラとしても重要な役割を果たします。
テラチャージの特徴
テラチャージの装置は、すべて日本製で、部品の供給リスクが少なく、高い運用・メンテナンス性を持っています。また、利用者にとって便利なモバイルアプリも用意されており、簡単に充電予約や決済が行えることが特徴です。利用料金は1時間450円(税込)に設定されています。
充電器の運用方法は非常にシンプルで、利用者はアプリをインストールし、クレジットカード情報を登録するだけで、手軽に充電が可能になります。アプリは、電気自動車のユーザーが快適に使えるような機能が盛り込まれており、特に24時間365日のコールセンターサポートが安心感を提供しています。
セレモニーの様子
セレモニーの際に参加した関係者たちの間では、テラチャージの充電設備に対する期待が高まっていることが伺えました。有福市長が「充電インフラは市民の生活をより豊かにするもの」と強調し、EV充電器の設置が地域全体の魅力向上や持続可能な社会の実現につながることに希望を寄せました。
参加者からは「迅速な充電環境はEV普及の鍵」との声も上がり、今後の発展に期待が寄せられています。テラチャージは今後も坂出市との連携を強化しつつ、他地域での充電インフラの拡充を検討していく方針です。
これからの展望
坂出市に設置された36基のEV充電器は、地域住民や観光客にとって、EV利用の大きな助けになることでしょう。また、防災面でも重要な役割を果たすことから、より一層の利用促進が求められます。テラチャージの取り組みがさらなるEV普及の鍵となることが期待されます。
テラチャージ株式会社の代表者も、「当社の使命は、すべての人にエネルギーを提供すること。充電インフラを通じて、地域と共に持続可能な未来を築いていきたい」と熱意を伝えています。今後の展開にも注目が集まります。