アパグループとAkamaiが手を組み、APIセキュリティを強化
オンラインライフを守るAkamaiの技術
アカマイ・テクノロジーズ合同会社(以下、Akamai)は、東京都中央区を拠点とし、オンラインビジネスのためのサイバーセキュリティソリューションを提供しています。その中でも、最近のニュースとしてアパグループ(本社:東京都港区)がAkamaiのAPI Securityを採用したことが挙げられます。これは、Web APIに内在するリスクや攻撃をAIを用いて可視化・阻止するもので、宿泊客の安全を守るための重要なステップです。
アパグループのデジタル戦略
アパグループは、日本最大級のホテルチェーンを展開しており、顧客体験の向上と業務効率化を目指してデジタルトランスフォーメーションに力を入れています。その一環として、アプリで予約からチェックインまでを完結できる「アパアプリ」を立ち上げ、多くの宿泊客に支持されています。このアプリは、滞在者向けのサービスだけでなく、ホテル業務全体の効率化にも寄与しています。
セキュリティ強化の必要性
近年のデジタル化は宿泊業の現場に新たな課題をもたらしています。特に、リスク管理の一環としてITセキュリティが非常に重要であり、顧客のプライバシーを守る必要性が高まっています。アパグループは過去においてもAkamaiのDDoS対策などを活用し、セキュリティ対策に努めてきましたが、デジタル戦略の拡大に伴い新たな課題も浮上してきたのです。
APIは、様々なシステムや外部サービスとの連携を進める上で重要です。その結果、APIの数が増え、その安全性が企業の運営における新たな脆弱性となっています。サイバー攻撃もこのAPIを狙ったものが多く、事前の対策が急務です。
Akamai API Securityの導入
アパグループがAkamaiのAPI Securityを採用する転機となったのは、これまでの安全対策と併せて追加で提供される機能の価値でした。以下のポイントが導入の決め手です。
- - 攻撃をブロックする連携性: 単なるログの可視化・分析にとどまらず、既存のセキュリティサービスと統合し、リアルタイムで攻撃を阻止できる。
- - 総合的なセキュリティ強化: 幅広い機能により、リスクを減少させる効果が期待される。
- - 質の高い運用サポート: 専門的な運用支援が受けられることで、セキュリティ対策の質を保証する。
導入による効果
API Securityの導入により、アパグループはこれまで気づいていなかった攻撃の兆候を発見できるようになりました。404エラーなどは通常のエラーとして扱われがちですが、どのような理由で発生したのかを可視化することで攻撃の兆候の把握が可能となったのです。また、可視化技術の活用により、業務の効率化にもつながりました。
アパグループのIT事業部長である濱本清氏は、「お客様が安心して利用できるよう、APIセキュリティだけでなく必要なセキュリティ強化を意識して運用していきたい。Akamaiは信頼できるプロフェッショナルです。」とその期待を寄せました。
Akamaiの職務執行者社長である日隈寛和も、「APIの活用は新しいサービスの迅速な開発には不可欠です。私たちが提供するサービスでお客様とその利用者を守り、ビジネスの成長をサポートしていきます。」と語りました。
まとめ
アパグループがAkamaiのAPI Securityを導入したことにより、宿泊業界におけるデジタル戦略のセキュリティ面が強化されることが期待されます。この取り組みは、今後の業界におけるセキュリティ対策の新たなモデルとなる可能性があります。Akamaiの知見を生かしたセキュリティ強化は、他の企業にも良い影響を与えることでしょう。