賃金指標発表
2026-04-28 09:27:28

令和8年版中小企業賃金指標が発表、賃金上昇の傾向が続く

令和8年版中小企業賃金指標の概要



2024年4月1日から、TKC全国会が令和8年版の「中小企業の賃金指標(賃金BAST)」をWeb上で提供を開始しました。これは、45万以上の企業から収集された賃金データを元に、中小企業の賃金の実態を示す貴重な資料です。データは、産業別や地域別、年齢や勤続年数別、さらには従業員の規模別に分析されています。

収録されているデータは、計450,912社、及び1,857,891人の賃金情報が含まれており、様々な角度から賃金のトレンドを見ることが可能です。

中小企業賃金指標のポイント


1. 全国平均賃金の上昇


2024年に発表された指標によると、全地域での賃金が過去5年にわたり上昇を続け、ついに全国平均の支給総額が初めて400万円台に達しました。これは、中小企業においても賃金水準向上が出始めている証拠であり、地域ごとの支給総額の推移は特に注目すべきポイントです。

例えば、令和3年から現在にかけて、全地域の賃金は継続的に上昇しており、この上昇トレンドは今年も引き続き続いています。これは経済全体の回復や、企業が優秀な人材を確保する必要性が高まっていることを反映しています。

2. 学歴別初任給の動向


また、興味深い点として、高校卒業者の初任給が大学卒業者を上回り、その伸び率が104.2%となる一方で、大学卒は102.5%という結果が出ています。このデータは、高校卒業者の初任給が着実に上昇していることを示しており、若い世代にとっての雇用環境が改善されていることを意味しています。特に、高校卒業生にとっては魅力的な時代が到来していると言えるでしょう。

賃金指標の活用法


この「中小企業の賃金指標」は、調査を行ったTKC会員事務所に対して提供され、様々な資料を通じて企業の賃金や賞与の決定に役立てられています。提供される具体的な資料は以下の通りです。

1. 賃金分布表:各産業や地域、年齢層、性別による賃金の分布を詳しく見ることができ、賃金水準がどうなっているかを把握する助けとなります。
2. 新卒社員の初任給:新卒社員の初任給に関して地域や学歴ごとのデータを提供し、企業が新卒採用を行う際の参考となります。
3. 賃金比較表:業界や地域ごとの賃金を比較することができ、競争力のある賃金水準を保つために役立ちます。
4. 平均賃金の推移:過去9年分の賃金の推移を確認できるため、今後の賃金戦略を立てる上で貴重な情報源になります。

これらの指標を利用することで、企業は自社の賃金水準を業界内で俯瞰的に捉えることが可能になり、いかに人材を確保するかの戦略を考える手助けとなります。特に、社会全体が高賃金化している中、優秀な人材を引き寄せるためには、他社と比べて魅力的な賃金を提示することが必要です。自社が業界内でどの程度の位置にいるのか、明確に把握できることは、経営における大きな利点となります。

結論


令和8年版の「中小企業の賃金指標(賃金BAST)」は、今後の労働市場における賃金のトレンドを理解するための貴重な資料であり、企業にとって非常に有益な情報を提供します。賃金が上昇し続ける中、いかにして競争力を維持するかが重要な課題であり、この指標がその手助けとなるでしょう。これからも企業は賃金動向を注視し、適切な対応を行う必要があります。


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会社情報

会社名
株式会社TKC
住所
栃木県宇都宮市鶴田町1758番地株式会社TKC
電話番号
028-648-2111

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