株式会社セールスフォース・ジャパンが、「Agentforce 2dx」を日本国内で提供することを発表しました。これは、自律型AIエージェントを業務フローに組み込むことができる新しいプラットフォームです。Agentforce 2dxは、昨年3月にサンフランシスコで開催されたTDX 2025で初めてお披露目されました。この新サービスにより、開発者たちは迅速な構成やテスト、展開が可能となります。
Agentforce 2dxの主な機能
「Agentforce 2dx」には、様々な機能が搭載されており、ユーザーが業務をスムーズに進められるように設計されています。主な機能を以下にまとめます。
1.
Agentforce API
この新しいAPIを使うことで、バックエンドのプロセスや他のシステムとの直接的な統合が可能になります。この機能により、例えば、ERPで発注処理が更新された際にAIエージェントを動的に実行したり、ローン申請プロセスの自動化が行えます。
2.
フロー & Apex呼び出し可能アクション
FlowやApexと組み合わせることで、業務フローの自動化にAIエージェントによる推論を組み込むことができます。特定の商談ステージにおいて、AIエージェントを動的に実行し、最適な次のステップを推論することが可能になります。
3.
MuleSoft for Agentforce
MuleSoft Topic Centerを活用すれば、自然言語を通じてAPIトピックの作成ができ、さまざまなAPIへのアクセスが容易に行えます。事前作成されたトピックやアクションを利用することで、AIエージェントの機能を全体のエコシステムにわたって簡単に拡張可能です。
4.
Surfaces
デジタルエンゲージメントの各チャネルへのリッチコンテンツのインテリジェントな配信が可能です。これにより、チャネルやデバイスに固有の動的なインタラクションコンポーネントを導入でき、ユーザー体験をカスタマイズできます。
5.
Developer Edition利用
新たに提供されるこの訳では、AgentforceとData Cloudにアクセスし、実際のユースケースに基づいたプロトタイプの作成が可能となります。この開発者向け環境により、AIの効果をさらに引き出すことが期待されます。
6.
CLIデプロイ機能
また、CLIおよびVisual Studio Codeを利用することで、Agentforceの構成やテストをさらに便利に行うことができます。これにより開発者は業務フローの更新や調整を効率的に行うことができるようになります。
7.
AI支援開発
AIによるトピックや指示の作成機能が追加され、迅速かつ品質高くエージェントを構成することができるようになりました。
その他の機能
さらに、DXインスペクターやテスティングセンターUI、Interaction Explorerなどの新機能も提供され、これらはエージェントのパフォーマンスの分析や改善を助けます。
まとめ
Salesforceの新しい「Agentforce 2dx」は、企業がAIエージェントを簡単に業務フローに組み込むことを可能にします。この機能により、デジタル化が進む中、企業の運営をスムーズに進めるための重要なステップとなるでしょう。詳細は、Salesforceの公式ウェブサイトで確認できます。
Salesforceの紹介
Salesforceは、企業がAIを活用してビジネスを再構築するための支援を行っており、Customer 360アプリケーションやData Cloudとシームレスに統合されています。これにより、人間とAIエージェントによる信頼性高いビジネスの成功につなげることを目指しています。