JALが発表した国際貨物燃油サーチャージの申請
2025年8月1日、JAL(日本航空)は日本発の国際貨物に適用される新しい燃油サーチャージを国土交通省に正式に申請しました。このサーチャージの改定は、国際貨物を利用する際に非常に重要な情報であり、特に輸出業者や物流業者にとって影響を及ぼす内容です。
燃油指標価格とは
新たに設定された燃油指標価格は、2025年6月におけるジェット燃料の平均価格を基にしていることが特徴です。具体的には、この期間のジェット燃料の平均価格は1バレルあたり84.70米ドルであり、これをもとに
として決定されています。この価格は、将来的な燃油価格の変動に柔軟に対応するための基準として機能します。
修正後のサーチャージ額
新しいサーチャージ額は、輸送距離によって異なります。具体的には以下のようになります。
- - 米州・欧州など遠距離路線: 1kgあたり56円
- - アジア遠距離路線: 1kgあたり34円
- - アジア近距離路線: 1kgあたり30円
これらの料金は、国際貨物が運ばれる距離によって異なるため、輸送計画においてしっかりと確認する必要があります。
サーチャージの改定サイクル
JALでは、国際貨物燃油サーチャージの改定を年に12回、つまり毎月行うことを定めています。このように定期的に見直しを行うことで、燃油市場の状況に即した適切な料金を維持する方針です。加えて、毎月のサーチャージ額は「シンガポールで取り引きされるジェット燃油(ケロシン)の前々月の平均値」を基準にして算出されるため、最新の市場動向を反映させる形となっています。
2024年4月からの新基準導入
2024年4月からは、新たに導入される計算テーブルに基づいてサーチャージが決定されます。この新制度の導入によって、より透明性のある料金設定が期待されています。
JALの国際貨物燃油サーチャージの申請は、国際物流の円滑な運営に寄与する一方で、利用者にとって発注コストの見直しを促す大きな機会となるでしょう。今後の動向に注目が集まります。