岡山大学の中村有里技術職員が「JSEE AWARD」を初受賞！その意義とは

岡山大学の中村有里技術職員が「JSEE AWARD」を受賞

国立大学法人岡山大学の中村有里技術専門職員が2025年の6月13日に、業界の権威ある「JSEE AWARD」を受賞しました。これにより、岡山大学からの受賞は初めてとなり、技術職員としての受賞は全国の大学で前例がない快挙です。この受賞は、取得した教育支援技術が高く評価されたことを示しており、教育現場での貢献を称える素晴らしい機会となりました。

JSEE AWARDとは

「JSEE AWARD」は、公益社団法人日本工学教育協会が主催する賞で、工学教育の質向上に日常的かつ実質的に寄与した個人や団体を表彰するものです。中村技術専門職員の受賞理由には、工学教育の進歩を促進する活動や国際的な連携構築が評価されています。特に、国際連携セミナーの主催や国内外での学会発表、学会誌への寄稿といった様々な活動が注目されました。

中村技術職員の活動

中村技術専門職員は、これまでにも「化学コミュニケーション賞2022（個人）」や「日本工学教育協会中国・四国工学教育協会賞」など、多数の受賞歴を持っています。これらの受賞は、彼女の経験と献身的な努力を物語っています。今回の受賞も、彼女がこれまでの活動によって得た成果の一環として位置付けられています。

中村技術専門職員は、受賞について「これまで工学教育を中心に行ってきたセミナーや講演、学会誌への寄稿の活動が評価され、大変光栄に思います。支えてくださった方々へ感謝の気持ちを述べたい」と心境を語りました。彼女の謙虚な態度が、その人柄を表しています。

技術職員の意義

岡山大学の佐藤法仁副理事・副学長は、中村技術専門職員の業績が認められたことを喜び、「本学における技術職員の今後のキャリア形成や活動の高度化に向けた意義深い出来事だ」とコメントしました。大学院修学支援制度を利用しながら、社会文化科学研究科で博士前期課程の学生としてMBA取得を目指している中村技術専門職員は、マネジメントの知識を身に付けつつ、今後も次世代の工学教育に対する持続的な貢献が期待されています。

今後の展望

岡山大学は、地域中核・特色ある研究大学として活動しており、技術職員たちの新たな挑戦を支援するシステムを整えています。中村技術専門職員の成功は、他の技術職員への大きな励みとなるでしょう。今後も岡山大学の活動と、その一翼を担う技術職員の貢献に注目が集まります。持続可能な開発目標（SDGs）への取り組みも進めており、これからの研究大学としての成長が期待されます。