プルーフポイントとマイクロソフトが手を結ぶ
2025年3月18日、カリフォルニア州サニーベールにて、サイバーセキュリティのリーダーであるプルーフポイントがマイクロソフトとの新たなグローバル提携を発表しました。この戦略的パートナーシップは、Microsoft Azureを基盤にしたものであり、AIを駆使して、セキュリティとデータの保護を強化することが目的です。
Human-Centricなセキュリティ
プルーフポイントは、Microsoft Azureの優れたAI機能と信頼性の高いクラウドインフラを利用し、同社の新しいセキュリティ機能を開発しています。この提携により、企業はより効果的に脅威やデータリスクに対応できるようになり、業務効率も向上します。特に注目すべきは、「Human-Centricセキュリティ」という新しいコンセプトで、これは人間を中心に据えたセキュリティのアプローチを示しています。
昨年のデータによると、発生したデータ侵害の大多数が人間によるセキュリティの欠陥から起こったとされており、そのうちの90%は電子メールや誤配信などが原因であることが分かっています。プルーフポイントは、これらのリスクを軽減するための革新的なソリューションを提供しようとしています。
プロアクティブな防御の実現
プルーフポイントのダレン・リー氏は、今回の提携が企業に新たなデジタルワークスペースをもたらすものであると述べました。同社のソリューションは、Microsoftのプラットフォームを基盤としているため、企業はデジタルセキュリティの最も重要な側面である「人」に対する防御が強化されます。
Microsoftのエンタープライズ担当コーポレートバイスプレジデント、キャスリーン・ブラウン氏もこの提携に期待を寄せています。Azureが業界において多くのセキュリティベンダーに選ばれていることを強調し、今回の発表がその一例であることを示しました。
統合されたプラットフォームへの移行
プルーフポイントは、そのHuman-CentricプラットフォームをMicrosoft 365に統合し、シームレスなAPI駆動型セキュリティを提供します。これにより、顧客は今日の動的なデジタル環境における俊敏性を維持しつつ、最新の脅威に対抗できる強固なソリューションを得ることができます。また、この連携により、業務を妨げることなく、高度なメールセキュリティを実現できる点も見逃せません。
運用コストの削減のみならず、GenAIツールを用いた新たなデータリスクからの保護も実現されます。これにより、サイバーリスクの検知と対処能力は大幅に向上することでしょう。
2025年を目指す新ソリューション
プルーフポイントとマイクロソフトは、2025年第2四半期中に新しい統合とサービスを市場に投入する予定です。特に、ProofpointのNexus脅威インテリジェンスをMicrosoft Sentinelと統合し、セキュリティチームの迅速なインシデント対応を可能にすることを目指しています。また、フィッシング攻撃やビジネスメール詐欺からの包括的な保護も強化されます。
この提携がもたらす未来のビジョンは、より強力なサイバー防御だけでなく、企業のデジタルトランスフォーメーションを加速させるものと期待されています。プルーフポイントのHuman-Centricセキュリティプラットフォームについて詳しくは、
公式サイトをご覧ください。