TSUKUYOMIBLACKの魅力的な秋冬コレクション
合同会社 copiinc が手掛けるブランド、TSUKUYOMIBLACK は、2023年のパリファッションウィークにて新しい秋冬コレクションを発表しました。今回のコレクションのテーマは「地球に生まれ、地球に還る」。このテーマに沿った多彩なデザインが、奄美大島の伝統深い染色技術「泥染め」を受け継ぎ、やがて自然に還るサステナブルなファッションの在り方を提案しています。
「泥染め」の魅力
「泥染め」とは、奄美大島の特有の染色方法で、テーチ木(車輪梅)の木の皮を煮出した染料を使用し、生地を繰り返し浸すことで深い色合いを引き出していきます。このプロセスでは、天然の泥を使った染めも行われ、鉄分による化学反応により色合いが変化するという独特の特性があります。泥染めの起源はおよそ1300年前にまで遡り、古くから受け継がれてきた伝統技術です。
再生可能繊維とリメイク
TSUKUYOMIBLACKのコレクションでは、今季限りの特別な素材として「バサルト繊維」を使用したテーラードジャケットも発表されました。バサルト繊維は玄武岩を基にした材質で、耐熱性や防火性能が優れており、工業用途でも扱われる様々な特性を持つ点が特徴です。最近はその自然由来の特性から、サステナブルなファッション素材として注目を集めています。
さらに、このコレクションでは藍染やタイダイ染めを用いたさまざまな技術を盛り込み、古いニットをリメイクしたドレスやコーヒー豆の麻袋を再利用したパンツなど、身近にある素材を新たな形で活用する工夫が随所に見られます。これにより、日常の中で廃棄されがちなものをアップサイクルする重要性もアピールしています。
サステナブルな未来に向けて
今回発表されたコレクションは、消費者からの反響も受けて、5月から受注販売の予約が開始される予定です。TSUKUYOMIBLACK のデザイナーである緋咲レイラ氏は、日本のクリエイターとして、数々の受賞歴を持っており、2018年にはこのブランドを立ち上げました。彼女の作品は、サステナブルな視点から人々の生活に寄与するものばかりです。
デザイナー緋咲レイラ氏の公式サイトやコレクションの詳細に興味がある方は、以下のリンクからご確認ください。
まとめ
TSUKUYOMIBLACKの新コレクションは、奄美大島の伝統的技法とサステナブルな素材を融合させた魅力的な作品群で、多くのファッション愛好者や学びの場を提供することでしょう。未来のファッションとは、地球に優しく、人々の心を豊かにするものであるべきです。これからの展開が楽しみなブランドの一つです。