青森市の教育改革に向けた第一歩
青森市で有志中学校が共同で発足した「青森市『個別最適な学び』研究会」が、AIを活用した教育改善に向けて動き出しました。この取り組みは、株式会社すららネットの協力を得て、学校ごとの特性を活かしながら、すべての生徒に合った学習環境を提供することを目指しています。
背景と目的
文部科学省によると、小中学校における1人1台の端末普及率は約98.5%に達していますが、利用目的には地域差が見られます。青森市でも現状、個別の学校で異なるAI教材が導入されることが多く、これを解決するための共同研究が求められていました。そこで、AIドリル「すららドリル」を通じて、生徒の基礎学力向上を図ることを目的として、この研究会が発足したのです。
第一回勉強会の実施
研究会の発足を記念して、2024年7月30日(火)に第一回勉強会が青森市立筒井中学校で開催されました。会場には約30名の教員が集まり、学期ごとの学習活用の振り返りと、さらに効果的なAIドリル活用について意見交換が行われました。先生たちは、自身の指導におけるAIドリルの価値や活用事例を積極的に共有し、学び合う姿勢が見られました。
2学期に向けた前進
勉強会では、参加者が学習ログをもとに生徒の目標達成率や課題を分析し、AIドリルに関するアンケートの結果をもとにさらなる教育改善のアイデアを模索しました。参加者からは「生徒が自分で目標設定できる環境を整えたい」との声がありました。
さらに、すららネットの担当者からは、1学期の生徒の学習状況についての報告があり、学期を通じた学習方法の重要性が強調されました。特に、夏休み中の学習時間に注目し、健康的な学習環境を整えることが求められているとのアドバイスもありました。
地域の教育力向上を目指して
この研究会を率いる山田大介氏(青森市立筒井中学校校長)は、「子どもたちの可能性を引き出し、地域全体の教育力を向上させるために、デジタル教材の活用は欠かせない」と強調します。AIドリルの導入は、教員と生徒の新たな関係を構築し、個別最適化学習を実現するための手段とされています。
今後の展望
「青森市『個別最適な学び』研究会」の取り組みは、全国初の試みであり、教育デジタル化の波に乗るための重要な一歩です。地域に根ざした教育モデルの構築は急務であり、すららネットは全力でサポートを続けると約束しています。この共同研究を通じて、生徒の学力向上や教員の業務改善を目指し、子どもたちの未来を拓く新たな教育スタイルを確立していくことでしょう。