社会起業家を支援するプログラムが始動
北東北の社会問題を解決するための新しい取り組みとして、株式会社ボーダレス・ジャパンが仙台市と共に進めるプログラム「TOHOKU SOCIAL IMPACT BOOSTER」が注目されています。このプログラムは、地域社会におけるさまざまな課題を解決する意欲を持つ社会起業家を支援することを目的としています。2025年に開催される「SIBキックオフデイ」で、選ばれた6組の起業家が自らのビジョンを発表し、地域から社会を変えるための第一歩を踏み出します。
プログラムの目的と内容
SIBプログラムは、「社会を変えるインパクトを、東北から」をテーマに、半年間の支援プログラムを提供します。参加者は、インパクト投資家や事業会社とのマッチング、専門家によるアドバイザーの伴走支援、全6回の講義を通じてビジネスの成長を図ります。これは、地域の課題を解決するための実践的な学びを提供し、次世代に持続可能な社会を引き継ぐための重要な施策です。
採択された起業家たち
今年度は以下の6組の起業家が採択されました。
- - 伊藤里美(株式会社Aroma Care Tech): がん患者家族の支援を地域資源を活用して実施。
- - 沖野昇平(in the Rye株式会社): グローバル教育を通じた地方格差の是正に挑む。
- - 服部悠大(BearBell): 猛獣被害防止のための情報共有システムを開発。
- - 平山英幸(株式会社アルゴナース): 看護師不足を解消し医療の質向上に貢献。
- - フリッヅェル・ケンダル(レックステック): 青少年のネット障害予防に取り組む。
- - 三上拓也(Awesome Sea合同会社): 食品残渣を利用した陸上養殖の新しい取り組み。
これらの起業家たちは、地域社会における具体的な課題解決に向けて積極的に活動しています。
キックオフイベントについて
プログラムの始まりを知らせる「SIBキックオフデイ」は、2025年9月13日に仙台市で行われます。このイベントでは、採択者たちが自らの想いやビジョンを発表し、目標設定を行う重要な機会となります。また、昨年度の採択者たちも出席し、卒業後の活動についても語る予定です。
今回のプログラムは、地域の人々と企業が共に協力し合い、持続可能な社会を実現するための強力なネットワークを築く一歩です。メディア関係者の皆様には、採択者たちの挑戦を広く報じていただき、東北から社会変革を起こす応援の輪を広げるための力を貸していただきたいと思います。
ボーダレス・ジャパンのビジョン
株式会社ボーダレス・ジャパンは、2007年に設立され、社会問題をビジネスで解決するソーシャルビジネスに特化して活動しています。すでに50以上のプロジェクトを通じて、貧困や環境、教育など多岐にわたる問題に取り組んでおり、2024年度の売上は100億円に達する見込みです。このような社会起業家を生み出すエコシステムは評価され、数々の賞を受賞しています。最近では、次のステージに向けた新たなパーパス「SWITCH to HOPE」を発表し、より多くの人が共同で良い社会を目指すことを呼びかけています。
まとめ
「TOHOKU SOCIAL IMPACT BOOSTER」は、地域社会における問題解決を目指す起業家に必要な支援を提供する重要なプログラムです。社会が抱える難問を解決するため、各乗輪者がどのように成長し、変革を導くかが今後の注目点です。来年の成果発表イベントも待ち遠しい限りであり、私たち一人ひとりが関与し、地域をより良くするために力を合わせていくことが求められています。