医療現場の革新
2025-01-21 12:37:29

モルテンの『パワークッション』が医学会で注目される理由とは

モルテンの『パワークッション』が医学会で注目の的に



モルテンが開発した車いすクッション『パワークッション』が、12月14日と15日に東京都立大学荒川キャンパスで行われた第19回日本シーティング・シンポジウムにおいて、大きな注目を集めました。このシンポジウムは、特定非営利活動法人日本シーティング・コンサルタント協会によって開催され、座位姿勢やそれに関連する環境について専門知識と技術を共有する場です。

症例発表の内容



教育局によるセッション



最初の症例発表は、市立奈良病院の溝井昌子先生によるもので、脊髄損傷を受けた患者様に褥瘡が見られた事例です。この患者の場合、車いすクッションを『パワークッション』に変更することで、生活環境を改善し、わずか4ヵ月後には褥瘡が縮小しました。発表では、車いすの調整や生活リズムの見直しなど、多角的なアプローチが重要であることが強調されました。

一般演題のセッション



次の発表では、神奈川リハビリテーション病院の平松優香先生が、頚髄損傷患者の難治性褥瘡を取り上げました。複数回の再発のあと、患者の車いすクッションを『パワークッション』に変更したところ、座圧計測で良好な結果が得られました。そして、この変更により車いすに座っている時間が増加し、褥瘡の治癒と再発予防が実現したという感動的な報告でした。

モルテンの取り組み



モルテンは、医療・福祉機器事業において「From the Inside Out」というブランドステートメントを掲げ、豊かな人生と健康で安心して暮らせる社会の実現に貢献しようとしています。特殊なマットレス、生活動作を支援する手すり、段差解消のための昇降リフトなど、多岐にわたる製品を開発・供給しています。さらに、大学との共同研究や多様な人材交流を通じて、専門性の高い営業活動を行い、モノだけでなく様々な価値提供を目指しています。

モルテンの歴史とビジョン



1948年に設立されたモルテンは、競技用ボールや自動車部品の製造・販売からスタートしました。今日では、スポーツ用品、医療・福祉機器、マリン産業など、さまざまな分野で新たな可能性を追求しています。「molten」という社名は、溶解することや古いものから新しいものに変わることを意味しており、その名の通り、常に進化し続けています。

まとめ



日本シーティング・シンポジウムでの発表を通じて、モルテンの『パワークッション』が医療現場でどのように役立っているかが明らかになりました。この製品は、患者の生活の質を向上させるために、今後もさらなる研究と実践が期待されます。医療福祉機器の重要性が再認識される今、モルテンの取り組みから目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社モルテン
住所
広島県広島市西区観音新町四丁目10-97-21
電話番号
082-292-1381

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