オフショア開発の新トレンド
2024-08-22 12:38:47

円安影響の下、進化するオフショア開発の新たなトレンドと課題

オフショア開発の需要が高まる中、円安の影響が多くの企業に新たな課題をもたらしています。具体的には、オフショア開発を行っている企業の約9割がブリッジSEに関する問題を感じており、その多くが「技術理解の不足」や「コミュニケーションの齟齬」を指摘しています。

株式会社もばらぶ(本社:千葉県茂原市)が実施した実態調査によれば、オフショア開発に関する重要なデータが次々と浮かび上がってきました。この調査は、システム開発に関わる企業の経営者や担当者105名を対象に行われ、興味深い結果が得られました。

調査結果では、現在のオフショア開発プロジェクトの規模は「中規模(10人以上〜50人未満)」が45.7%と最多であり、次いで大規模(50人以上)が35.2%でした。これに伴い、オフショア開発の理由として「人件費が抑えられるため」が57.1%を占め、国内のIT人材が不足しているためが52.4%で続きます。これらの理由は、確かにオフショア開発の重要な要素ですが、その一方で課題も山積しています。実に86.6%の企業がオフショア開発に何らかの課題を感じており、特に「品質管理が難しい」という意見が69.2%を占めています。

ブリッジSEの役割に関するアンケートでは、88.5%がこの役割に問題を感じていると回答。具体的には、技術理解に関する不足が72.0%、コミュニケーションに係る障害が62.4%と高い割合を占めています。これらのデータから、オフショア開発においてブリッジSEの役割が見直されるべきことが明らかです。

更に、br>ブリッジSEを介さずに開発体制を整えるためには、企業内でのドキュメント整備や翻訳ツールの活用が重要であると考えられています。59.5%がドキュメント充実を挙げ、オフショア先企業との直接のやり取りを可能にするための施策が求められています。この新たなアプローチとして、「日本人と外国人が混在している企業とのパートナーシップがカギ」とされ、約9割が今後の取り組みを望んでいます。

アジア圏を中心に多くのオフショア開発の拠点が存在し、日本企業はベトナム(23.8%)、フィリピン(18.1%)、中国(17.1%)などに委託しています。しかし、これらの国々でも経済的な環境は変化しており、人件費の上昇など新たな問題が浮上しています。これにより、オフショア開発の方法論も進化を余儀なくされているのです。

次のステップとして、日本と外国のエンジニアが協力し、より高品質なシステム開発に取り組むためには、委託先の企業文化や国民性を理解することも必要です。この観点から、オフショア開発の円滑な遂行に寄与しうるオンライン英会話などの施策も注目されています。これにより、企業間の距離を縮め、コミュニケーションの効率を向上させることが可能です。

まとめると、今後のオフショア開発には新たな視点や方法論が求められています。円安などの外部環境の変化に適応し、柔軟な体制を築くことが成功への鍵となるでしょう。それぞれの企業が独自のニーズに合わせて最適なパートナーシップを模索することが、オフショア開発をさらに発展させるための重要な要素となるのです。


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会社情報

会社名
株式会社もばらぶ
住所
千葉県茂原市千沢910
電話番号

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