東京電力、ディープシー提携
2018-11-29 18:17:24
東京電力パワーグリッド、ベトナムでの電力事業にディープシーと提携
ベトナムでの新たな電力戦略
ベトナムのディープシー工業団地は、東京電力パワーグリッド(以下、東京電力PG)の新たな海外事業展開の舞台となります。ディープシーは新宿区の約2倍、つまり3,400ヘクタールの広大な敷地を有し、入居企業に安定した電力を供給することを目指して運営されています。これまでに電力部門を分社化し、効率的な事業運営を実現してきましたが、今後はさらに敷地を拡張し、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを導入する計画があります。
東京電力の強み
東京電力PGは、国内で蓄積した技術や経験を最大限に活用し、海外市場への進出を重視しています。その第一号案件として、ベトナムのディープシー工業団地への参画が決定しました。ディープシー工業団地の電力事業子会社であるDEEP C Green Energy(ディープシー・グリーン・エナジー)の株式の50%を東京電力PGが取得し、2019年1月から共同運営を始めています。これにより、東京電力グループは再生可能エネルギーを取り入れた電力供給を行う新たなビジネスモデルを確立することを目指しています。
ディープシー工業団地とその特徴
ディープシー工業団地は、1997年にベトナム北部で最初の工業団地として設立され、その後2015年に現行の名称へと変更されました。この団地は、北部最大の港と首都ハノイをつなぐ高速道路、さらに国際空港にも隣接しており、多くの日系企業が進出しています。特に、ベトナム政府の税優遇措置を享受できる経済特区としての地理的優位性は、入居企業にとって大きな魅力です。現在までに14社の日本企業がすでにこの工業団地に拠点を構えています。
未来への展望
今後、ディープシー工業団地が再生可能エネルギーの導入を進める中で、東京電力PGは新しい電力供給の形を模索し、さらなる成長を目指すことになるでしょう。ベトナムの経済発展に貢献しつつ、持続可能なエネルギーの供給を確保するこのプロジェクトは、地域経済の発展に寄与するだけでなく、世界的にも重要な意味を持つと考えられます。
東京電力PGとディープシー工業団地の提携は、今後の電力業界においても目が離せない展開となるでしょう。この新しいビジョンが実現することで、両者にとって有意義な未来を築いていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
ディープシー工業団地
- 住所
- Harbour View Office Tower12 Tran Phu Street, Hai Phong, Vietnam
- 電話番号
-
03-6823-3977