2020年スマホ料金比較
2020-07-16 20:18:23
2020年のスマートフォン通信品質と料金比較 - 日本の位置を評価する
2020年のスマートフォン料金と通信品質比較
株式会社ICT総研が2020年に実施した「スマートフォン料金と通信品質の海外比較」に関する調査結果が発表されました。この調査は、通信サービスが社会にとってどれほど重要であるかが再認識される中で、特に日本における携帯電話料金の水準とその品質を測定することを目的としました。
スマートフォン料金の国際比較
2020年3月時点で、日本のスマートフォン料金は6カ国の中で中位レベルに位置しています。具体的には、データ容量が2GBの場合、日本の料金は4,021円であり、フランスの2,010円に比べると高く、韓国やアメリカの数値よりは低い水準です。料金はデータ容量が増えるにつれて上がり、20GBのプランでは7,135円となっていますが、欧米においてはそれよりも高い水準が確認されています。
この調査では、料金の比較にあたり、対象とするプランは誰でも契約可能なものであり、特別な割引は加味されていません。多くのユーザーが感じている携帯電話料金の負担感は、実際に他国と比較すると中程度であることが伺えます。
通信品質の国際比較
通信品質において、日本は6カ国中で最も高い4G接続率を誇ります。日本の接続率は驚異の98.5%であり、次いで韓国(98.3%)が続きます。このことは、日本が料金に見合った高い通信品質を提供していることを示しています。
さらに、日本のダウンロード通信速度も49.3Mbpsと非常に高く、これも6カ国中で2番目に速いという結果になりました。料金水準は中位であるにもかかわらず、高速で安定した通信環境が評価されています。
日本のスマートフォンユーザーの満足度
また、調査では1,000人を対象にしたWebアンケートを実施し、日本のスマートフォンユーザーの満足度を評価しました。その結果、サービスエリアや通信速度についての満足度が高いことがわかりました。
具体的には、サービスエリアの満足度は約7割のユーザーがポジティブな評価をしており、通信速度の満足度も約6割が満足していると回答しました。しかし、料金に関しては満足しているユーザーは全体の約4割にとどまり、やや厳しい評価がなされています。この結果から、日本のユーザーは料金水準に対する不満はあるものの、通信品質には満足していることがわかります。
今後の展望
2020年4月には、楽天モバイルが新たにMNOとして参入し、業界の競争が激化しています。通信品質と料金の両面において、ユーザーにとってより良いサービスが期待されます。近年の通話品質やデータ通信の安定性が高まっているものの、料金に対する期待値も高まっているため、今後もさらなる分析が求められるでしょう。
こうした調査結果を踏まえ、ICT総研は今後も利用者のニーズに応えるための調査を続けていく考えです。携帯電話は現代社会における必需品であり、通信サービスの質と料金の最適化に向けたさらなる努力が望まれます。これにより、より高いユーザー満足度の実現が期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社 ICT総研
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- 東京都中央区東日本橋2丁目-27-24イクソン日本橋ビル
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