JA横浜と生成AIの新たな取り組み
横浜農業協同組合(JA横浜)は、イマジエイト株式会社が提供する生成AI「AIフォワードハブ」の導入を開始しました。この取り組みは、JA横浜の渉外活動を強化し、業務効率を向上させることを目的としています。
背景
近年、ChatGPTをはじめとする生成AIの登場により、AI技術は一過性のブームを超え、日常のビジネスに欠かせない存在となりつつあります。JA横浜もこの流れに乗り、最新のAI技術を活用することで、顧客への提供価値の向上を狙っています。2024年4月には、選抜された渉外担当者18名によるアイデアソンが実施され、AI活用の先行導入が開始されました。
AIフォワードハブとは
「AIフォワードハブ」は、組織の生産性を高めるために設計されたAIプラットフォームです。しっかりとしたセキュリティ対策が講じられており、ユーザーの入力情報は安全に保護されます。主な機能として、直感的なチャット機能や、高精度の検索拡張生成(RAG)機能があり、業務の効率を大幅に向上させることが期待されています。
取り組み内容
JA横浜はすでにいくつかの重要な活動に着手しています。2024年のアイデアソンでは、約200名の渉外担当者の中から選ばれた18名が、AIとの対話方法やプロンプト設計を学び、具体的なアイデアを発表しました。参加者は、自らが考案したAI活用方法をプレゼンし、生成AIの実用性を実証しました。
生成AIアプリの開発
アイデアソンで生まれた数々のアイデアは、汎用化され、AIアプリとして実現されました。アプリは「ロールプレイボット」や「会話共感ボット」など、さまざまな機能を持つものが用意されており、実際の業務での利用を通じて継続的に改善されます。
利活用ガイドラインの策定
JA横浜全体で生成AIを効果的に活用するために、「生成AI利活用ガイドライン」が策定されました。この約50ページにわたるガイドラインでは、AIを業務で利用する際のポイントや注意事項が明記されています。特に初心者でも簡単に使えるプロンプト例が掲載されており、実際に使用することでAIの反応を確認できるようになっています。
マニュアル連携システム
さらに、JA横浜は、RAG技術を活用して組織内のマニュアルとAIを連携させ、効率的な情報検索システムを構築中です。これにより、膨大なマニュアルの中から必要な情報を迅速に得ることが可能になり、省力化が図られます。このシステムは2024年12月に運用される予定です。
お問い合わせ
この生成AIプロジェクトや「AIフォワードハブ」についての詳細情報は、JA横浜の公式サイトやお問い合わせフォームをご利用いただけます。
JA横浜とイマジエイトの紹介
JA横浜は2003年設立で、信頼の事業を展開しており、イマジエイト株式会社は2023年に設立されたAIソリューションを専門とする企業です。両者のコラボレーションが、業務の変革と顧客サービスの向上に寄与することが期待されています。