株式会社Ristは、世界最大級のデータ分析プラットフォームKaggleで開催されたコンペティション「Learning Agency Lab – Automated Essay Scoring 2.0」において、Rist Kaggle Team所属、Kaggle GrandmasterのChenが個人で金メダルを獲得したことを発表しました。
本コンペティションは、「The Learning Agency Lab」の主催で2024年4月2日〜2024年7月2日にかけて開催され、学生の小論文を効率的に採点するためのモデルを構築するタスクでした。
Chenは参加者3341人、2706チーム中4位に入賞し、個人で金メダルを獲得しました。
Chenは、コンペティションの特徴として、2つのパートから成るデータセットの採点方法がそれぞれ異なる可能性があり、その情報は主催者から提供されなかったため、高精度なモデル構築が困難だったとコメントしています。
この課題を克服するために、Chenは他の参加者による貢献を活用し、外部データと競合データのマッチングを行い、データを非説得サンプルと説得サンプルに分割したとのことです。この2つの部分を適切に扱うことが、リーダーボードで高得点を得る鍵になったと説明しています。
Chenは、今回のコンペティションを通じて、ラベルの一貫性がモデルの構築と評価において非常に重要であることを学びました。
Kaggleとは、登録者数1,900万人(※1)を超える世界最大級のデータ分析プラットフォームです。企業や団体からコンペティション形式で出題された課題に対し、Kagglerと呼ばれるKaggleに登録するユーザーたちが分析モデルの精度を競います。
Kaggleのコンペティション参加者は、成績に応じてKaggle Grandmaster、Kaggle Master、Expert、Contributor、Noviceの順にランク分けされます。最上位のKaggle Grandmasterは世界に335人(※2)しかおらず、優秀なAIエンジニア・データサイエンティストを表す称号としても知られています。
Ristは2020年より、優秀な成績を持つKagglerを積極的に採用する「Kaggle枠採用」を開始すると同時に、世界最高クラスのAIエンジニア・データサイエンティストで構成される「Rist Kaggle Team」を創設しました。現在、Rist Kaggle TeamにはKaggle Grandmasterが7名、Kaggle Masterが5名在籍しており、高難度なデータ分析・AI技術を用いたソリューション提供・プロダクト開発などに従事しています。
Ristは、2026年3月末までに「Rist Kaggle Team」を20名に増員することを目標に、今後も「Kaggle枠採用」に力を入れていく予定です。
Ristは、「画像AI事業」「データ分析事業」を軸に、AI技術を用いたシステムの開発、データ分析、プロダクトにより、顧客や社会の課題解決に貢献しています。AIの活用や撮像に関するコンサルティング、企業の研究開発・技術支援にも対応しており、課題や要望に応じて幅広いソリューションを提供しています。