MQue、宇宙ビジネスの新たな扉を開く
株式会社MQue(代表取締役:津田拓也)は、新たにNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の2024年度「SBIR推進プログラム(一気通貫型)フェーズ1」に採択されました。このプログラムは、全国的に注目されるスタートアップ向けの支援策であり、MQueは特に「軌道上燃料再補給船におけるAIによる流れ場再構築に関する開発」をテーマに選ばれました。
開発の背景と重要性
近年、宇宙ビジネスの市場は急速に拡大しており、特に軌道上での燃料再補給は極めて重要な技術とされています。宇宙空間での燃料補給は、人工衛星の寿命延長を可能にし、新たな商業利用を生む「ガソリンステーション」として機能します。しかし、微小重力環境での液体挙動は表面張力が支配するため、経験的に理解することが難しく、研究開発には未解決の課題が他にものすごく多いです。
MQueの取り組み
MQueは、微小重力環境での流体の動きをより精密にシミュレートするため、流体シミュレーションとAIによる流れ場の再構築技術の開発に注力しています。具体的には、デジタルツインシステムの構築を目指し、燃料タンク内の液体挙動をリアルタイムで予測ができるようにします。このシステムは、燃料補給船および人工衛星の運用者が液体の挙動を正確に把握するために役立ち、より安全な運用を可能にします。
NEDOのSBIR推進プログラムとは?
このプログラムは、社会的な課題を解決するための研究開発型スタートアップを支援するもので、フェーズ1では研究開発の初期段階における助成が行われます。MQueの採択により、同社は新しいテクノロジーを得て、宇宙関連の課題解決へ向けた第一歩を踏み出すこととなります。特に、燃料補給技術の実現は、これまでの宇宙活動を大きく変える可能性があります。
MQueの未来に向けたビジョン
MQueは、航空宇宙分野での技術を駆使し、気液二相流を中心とした高精度な数値流体シミュレーション(CFD)をもとに、各種産業での問題解決に取り組んでいます。トップエンジニアたちが力を合わせ、製造業での品質・コストの課題を解決し、より大きな成果を発揮することを目指しています。
MQueがこの新たな技術開発を進めることで、宇宙空間でのビジネスは新しい次元に進化するとともに、私たちが普段目にする既存の技術がどのように進化していくか、期待が高まります。