能登半島地震からの支援活動総括
令和6年1月に発生した能登半島地震から、その復興活動が進む中、国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、子どもたちを含む地域住民への支援を続けています。2024年12月24日までに、総計5,249名に支援を届け、その中にはおよそ2,998名の子どもたちが含まれています。この活動は、地震の影響を受けた学校や家庭に焦点を当て、さまざまなニーズに応じた支援を実施しています。
支援活動の主な内容
初期支援と教育支援
地震直後、WVJは避難所での生活を余儀なくされた子どもたちの精神的なサポートと物資提供に注力しました。360名が初期支援を受け、そのうち170名が子どもたちでした。この過程で、教育の再開を目指し、1,501名に対して支援を行い、その中には1,381名の子どもたちが含まれています。
応急仮設物資支援
911名には寝具セットや子どもたちへのプレゼントが届けられました。特に、応急仮設住宅に入居している家庭に向けたこの支援は、9月の豪雨で被災した世帯を対象としたもので、世帯ごとに191セットを提供しました。
子どもの居場所・遊び支援
子どもたちの遊ぶ場所を提供することもWVJの重要な使命です。1,235名の子どもたちが「チャイルド・フレンドリー・スペース」で遊ぶ機会を得ました。この活動は、「みんなで遊ぼう!」という名称で行われ、地元の小学校や避難所で実施されました。子どもたちは様々なアクティビティを通じて、ストレスを軽減し、心のケアを行うことができました。
高校生学習支援金
さらに、能登地方の県立高校生865名に対して、1万5千円分の図書カードを支援しました。この支援は、学習意欲を高め、地震後の学びを進めるためのものです。生徒たちからの反響も好評で、様々な用途に使われています。
1年間の活動の振り返り
WVJのスタッフはこの1年を振り返り、地域住民や他団体との連携の重要性を強調しました。緊急支援が終息する中で、地元の希望に応えられる活動へとシフトする必要がありました。たとえば、「わくわくデー」というイベントを通じて、子どもたちの楽しさを取り戻す機会を提供しました。また、保護者からも「子どもが楽しかった」といった嬉しい声が上がっています。
今後の展望
WVJは今後も能登半島の子どもたちや地域住民への支援を続ける意向です。具体的には、遊びの機会を広げるためのプログラムを継続し、地元の教育機関や保育施設と協力を深めていく考えです。また、募金活動も引き続き行う予定で、皆様からの協力が求められています。寄付金は、直接的な支援活動に使われると同時に、地域に根ざした活動の発展に繋がります。
アイデアや協力を募る
地域における子どもたちの支援活動に参加したい方、協力してくれる企業や団体を歓迎します。家族やコミュニティのつながりを大切にしながら、未来への希望を育む活動を共に盛り上げていきましょう。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。
ワールド・ビジョン・ジャパンとは?
WVJは、貧困や災害で困難な状況にある子どもたちを支援する国際NGOです。日本では、様々な形で地域貢献を行っており、皆様の協力を求めています。