次世代型切削機登場
2025-05-12 13:31:58

アルムとスギノマシン、次世代型切削加工機『TTMC』を量産開始

産業革新を進める新たな切削加工機『TTMC』



自動化装置や製造AIソフトウェアを手掛けるアルム株式会社と、産業機械のリーディングカンパニーである株式会社スギノマシンが共同開発した新しい切削加工機『TTMC』が、このたび量産を開始しました。この革新的な製品は、切削加工の全工程を完全自動化し、生産性の向上や省人化につながることが期待されています。

進化する製造現場のニーズ



製造業界は今、人手不足に直面しています。少子高齢化や熟練技術者の減少、若者の製造業離れが進行する中、今まで作業者が行っていた複雑で繊細な工程を機械に任せることで、効率を向上させようとする動きが加速しています。これに応えるために、アルムはAI技術に注力し、2015年から『製造AIと完全自動化』をテーマにチャレンジを続けてきました。

TTMCのイノベーション



TTMCは、アルムが独自に開発したAIソフトウェア『TTMCブレイン』を搭載し、スギノマシンの最新マシニングセンタを基に設計されています。CADデータを読み込ませるだけで、自動的にプログラムが生成され、素材の切削、工具のセット、加工指令まで全自動で行われる画期的な仕様です。特に、切削加工が未経験のユーザーでも操作が可能な点が強調されており、高精度な成果物の生産が実現可能となります。

商品詳細と技術的特長



TTMCの基本設計


TTMCは、全12工程を自動化するだけでなく、リアルタイムに工具や材料の状態を管理し、メーカーへの自動発注機能も備えています。このような徹底した自動化により、製造工程の効率化だけでなく、ユーザーの作業負荷も軽減されています。

セルフセンタSC-V30aとの融合


切削ユニットにはスギノマシンが開発した同時5軸マシニングセンタ『セルフセンタSC-V30a』が採用されており、複雑形状に対する高効率かつ高精度な加工を実現します。この設備は、自動車業界をはじめとする多くの企業に導入されており、その信頼性と実績からも高い評価を得ています。

市場展開の計画


今回の量産開始にともない、アルムとスギノマシンはアメリカやインド市場への進出も計画しています。2030年6月期までに250台の販売を目指しており、業界内での競争力を強化するための戦略が進められています。初回のユーザーへの納入は今年6月を予定しており、さらなる広がりが期待されています。

アルムとスギノマシンのパートナーシップ


両社は今後、TTMCの開発から製造、販売、保守までの全てのプロセスで協力し合い、世界中の製造現場における変革を促進したいと考えています。また、2026年6月までに新たに18台の出荷を計画しており、さらなる生産体制の強化が図られています。

結論


『TTMC』の登場は、製造業が直面する人手不足や効率化の課題に対する重要な解決策となるでしょう。アルムとスギノマシンの連携により、新しい時代の製造現場がどのように変わっていくのか、今後の展開が楽しみです。


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会社情報

会社名
アルム株式会社
住所
石川県金沢市戸水1-61
電話番号
076-225-7743

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