ファーストアカウンティングが新リース会計基準対応AIエージェントを発表

ファーストアカウンティング、経理業務の変革を図る



2025年8月6日、東京都港区に本社を構えるファーストアカウンティング株式会社が「SAP NOW AI Tour Tokyo & JSUG Conference」にて、新たに開発した「経理AIエージェント 新リース会計基準対応版」の発表を行いました。これは、上場企業におけるリース取引の帳簿処理ルールに対応したもので、近年の会計制度の変化に合わせて進化したシステムです。

新リース会計基準とは何か?



リース会計基準は、特に金融商品取引法の規制の元にある企業に向けて、リース契約に関する帳簿処理の規則を定めたものです。2016年に国際会計基準(IFRS第16号)の改正が行われ、2024年9月には新たな企業会計基準が公表されました。この基準は2027年4月から新しい事業年度からの適用が求められるため、多くの企業がその準備に迫られています。

経理AIエージェントの特徴



「経理AIエージェント 新リース会計基準対応版」は、ファーストアカウンティングの技術力を背景にしたAIツールです。これまでに2億件以上の経理書類を処理してきたAI-OCR技術を駆使し、通常はデータ化が難しい複雑な契約書も正確に処理する能力を持っています。さらに、このシステムを支えるAI「Deep Dean」は、新基準に対応した判断ロジックを用いて、適切な判断を瞬時に下します。加えて、複数の経理関連エージェントが連携し、電子署名や仕訳処理までを一貫してサポートするため、業務の効率化を図ることが可能です。

将来にわたるサポート体制



このAIエージェントは、今後の法制度や会計基準の変更にも柔軟に対応できるように設計されています。企業が直面する複雑化する経理業務の中で、ファーストアカウンティングは未来の経理業務を支えるパートナーとしての役割を果たしていく意向を示しています。契約書をPDF化するためには、ファーストアカウンティングが提供するスキャンサービスを利用することが推奨されています。

森啓太郎社長の思い



発表の際、ファーストアカウンティングの代表取締役社長、森啓太郎氏は、「他社のソリューションはデータ抽出やAI-OCRなどにとどまるが、私たちの『Deep Dean』はリース契約書の精緻な解析や判定、その後の電子署名や仕訳業務までをトータルでサポートすることで、経理業務全体の効率化を実現する」と述べました。

この発言からも、ファーストアカウンティングの強みであるAI技術とそのアプローチの独自性が伺えます。同社は、経理シンギュラリティの実現を通じて、企業の経理業務における課題を積極的に解決し、未来の経理のあり方を模索するとしています。

企業としてのビジョン



ファーストアカウンティングは、経理業務の自動化や効率化を通じて、企業に必要な自信と勇気を提供したいと考えています。彼らは生成AIやコンピュータービジョンを活用し、大企業の経理部門や会計関係の企業向けに様々なサービスを展開しています。これにより、経理部門の人材不足を解消し、戦略的に企業価値の向上を支援する環境を整えることを目指しています。

基本情報


ファーストアカウンティング株式会社は2016年に設立され、東京都港区芝公園に本社を置き、株式は東証グロースに上場(証券コード:5588)しています。経理業務に特化したAIソリューションを中心に、多彩な製品やサービスを通じて、顧客のニーズに応えています。

ファーストアカウンティングの展開する革新技術は、経理業務の将来を切り拓く力を秘めています。これからの経理業務における変革に注目です。

会社情報

会社名
ファーストアカウンティング株式会社
住所
東京都港区芝公園2-4-1芝パークビルA館 3階
電話番号

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