さいたま市の水道技術がラオスへの貢献を強化
さいたま市水道局と独立行政法人国際協力機構(JICA)は、ラオスにおける水道事業の改善を目指す新たな技術協力事業の契約を締結しました。この事業は、「ラオス国水道公社における無収水削減推進体制強化支援事業」として位置付けられ、2025年1月までの3年間にわたって進められます。
背景
ラオスでは、水道普及が進んでいる一方で、「無収水」と呼ばれる、漏水や不適切なメーター検針によって料金収入とならない水の問題が深刻です。この状況は、水道会社にとって大きな経営課題となっており、対応が急務とされています。さいたま市水道局は、これまで培ってきた技術や知識を活かし、JICAを通じて支援を行っています。
事業内容
今回の契約に基づく事業では、以下の内容が実施されます。
1. 給水管施工管理の改善
2. 漏水修繕業務の改善
3. 水道メーター検針業務の改善
4. 水道メーターの更新計画策定
5. 上記成果をラオス全土へ共有
これにより、ラオスの水道公社における組織体制の強化が図られ、安定した水道事業運営が期待されます。
これまでの取り組み
さいたま市水道局のラオスに対する技術協力は長い歴史があります。1992年に厚生労働省の要請を受け、ラオスでの水道事業調査に参加したのが始まりです。その後、JICAの専門家を派遣し、研修生も受け入れるなど、現在に至るまで継続的な支援を行ってきました。
この支援の過程で、ラオスの水道技術者との信頼関係が築かれ、技術移転が進んでいます。昨年も、頻繁に実施された現地でのOJT(職場内研修)を通じて、技術者たちが実践的な経験を得る機会を持っています。
今後の展望
新たな草の根技術協力事業は、これまでの成果を基に進められます。3年間の期間中、多くの技術者がラオスでの水道事業運営において必要な技能と知識を習得し、地域住民に安定した水を届ける手助けになると期待されます。
さいたま市水道局は、引き続き地域の水道事業の向上に貢献するため、技術協力を進め、将来的にはさらに多くの地域と協力の輪を広げていく意向です。
詳細については、以下のインフォメーションを参考にしてください。
さいたま市水道局の公式ウェブサイト
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