釜石市での「白菊」花火打ち上げと復興支援の挑戦
2025年3月11日、岩手県釜石市で行われる「白菊」と名付けられた鎮魂と復興の花火プロジェクトが、クラウドファンディングを通じて資金を集める取り組みを行っています。このイベントは、東日本大震災の犠牲者を追悼し、復興のシンボルにもなっています。
この取り組みは、岩手日報社を事務局とする「3・11祈りと絆「白菊」実行委員会」によって実施されており、プロジェクトの募集期間は2025年3月4日までです。その目的は、震災で大きな被害を受けた釜石市の人々の記憶を忘れず、未来へとつなげるためにあります。
私たちの活動は2020年以降に始まり、毎年3月11日に行われてきました。鵜住居町は震災の影響を受け、583人の命が失われました。この地方での花火打ち上げは、犠牲者を偲ぶ大切な機会として地域の人々に受け入れられています。毎年のイベントを通じ、多くの人々が夜空に向けて祈りを捧げます。しかし、時間の経過とともに資金不足が深刻化し、今後の打ち上げをどうするかが大きな課題となっています。
我々は、全国の方々とともにその思いを込めて「白菊」を打ち上げることを目指しています。その日はSNSなどを通じて多くの人とその想いを共有し、交流を図りたいと考えています。支援をしてくださった方々には、能登の復興支援センターでボランティアによって手入れされた品々や、釜石の特産品をリターンとしてお届けする予定です。
「白菊」とは
「白菊」とは、一色の花火であり、シベリアで抑留され命を落とした戦友への追悼のために作られました。新潟県長岡市の花火師・故嘉瀬誠次さんによって生み出されたこの花火は、長岡市内でも打ち上げられています。2020年以降、嘉瀬誠次さんの息子である嘉瀬晃さんの協力により、東日本大震災の追悼のために釜石市の海岸でも打ち上げられているのです。
2023年は戦後80年の節目の年であり、当時を振り返る重要な時期でもあります。釜石市は、1945年7月14日と8月9日に連合国軍の艦砲射撃を受け、甚大な被害を被りました。その結果、756名の命が失われ、2930戸の建物が全焼、280戸以上が全壊しました。このような歴史を持つ釜石市での「白菊」の打ち上げは、戦争の悲劇を繰り返さないためのメッセージでもあります。
クラウドファンディングの詳細
株式会社CAMPFIREが運営する「CAMPFIRE for SocialGood」にて、クラウドファンディングが実施されています。具体的な情報は以下の通りです:
- - タイトル:3.11鎮魂と復興の花火「白菊」を釜石で打ち上げたい
- - ページURL:CAMPFIREページ
- - 目標金額:500万円
- - 公開期間:2025年3月4日(火)まで
- - 支援コース:3,000円から100,000円
- - 形式:All In方式(目標金額の達成に関わらず支援金を受け取れます)
多くの皆様にご支援いただき、共にこの花火を成功させたく思っております。私たちの願いが、多くの方に届きますように。ぜひ、協力をお願い申し上げます。