七海ひろきは、2024年6月23日に東京・中野サンプラザホールにて、アーティスト活動5周年を記念したオーケストラコンサート「七海ひろき 5th Anniversary Concert -Dearest-」を開催した。
会場に響き渡るオーケストラの音色とともに、七海はスーツ姿で登場。華やかな「Ambition」や「花に嵐」など、オーケストラアレンジで新たな魅力を引き出した楽曲でコンサートの幕を開けた。
「もう一度…」では、曲調がガラリと変わり、バラードで会場を七海の甘い歌声で満たした。
最初のMCでは、コンサートへの想いを語った。
「アーティスト活動を始めて5周年を迎えることができました。皆さんの期待に応えたいという気持ちから、オーケストラとの特別なステージを企画しました。感謝の気持ちを込めて、このコンサートを“Dearest”と名付けました。宝塚時代最後のディナーショーのタイトルも“Dearest”でした。新・七海ひろきとして歩み始めて5年、このタイトル以外に考えられませんでした。あの頃も今も、私にとって皆さんは最愛の人です。心を込めて歌を届けたいと思います。」
七海は、オーケストラと共に「GALAXY」「片思いの君へ」「君の未来日記」など、バラード曲を披露し、観客を魅了した。
「オーケストラと歌うと、全く違う表現になりますね。久しぶりに歌う曲もあって、懐かしかったです。あの頃は硬かったな、今は違う歌い方をしているなと感じることがあります。同じメロディーでも、今の自分だったら違う歌詞を付けるんじゃないかと、昔の自分に問いかけながら歌いました。」と、5年間の歩みを振り返った。
オーケストラアレンジに挑戦した「DARKNESS」「It’s My Soul」では、七海の力強い歌声とオーケストラの演奏が会場をさらに盛り上げた。
「歌が苦手で、怖かった時期もありました。でも、楽しく歌いたい。そして、私の歌を聴いて元気になってほしいという気持ちで歌っています。一番大切なのは、気持ちをみんなに届けることです。」と、歌に対する七海の強い想いが語られた。
七海は、自身の気持ちを込めて「ポラリス」「Giovanni」を熱唱。会場中に、七海の想いが溢れ出した。
後半では、TVアニメ「戦国妖狐 千魔混沌編」のエンディングテーマであり、主人公・千夜役を務めた七海の最新曲「夜の隨」をフルサイズで初披露した。
「ありがとう」を歌い終えると、オーケストラはステージを去り、七海と弦楽四重奏のメンバーのみが残った。
「今回の新曲“Dearest”は、私が信頼している奈央ちゃんにイメージを伝えて、最高の曲が生まれました。そして、なんと、今日は奈央ちゃんが来てくれています!」と、作曲を担当した西村奈央を特別ゲストとして呼び込んだ。作詞は七海自身が担当し、ファンへの想いを込めて新曲を熱唱した。
アンコールでは、宝塚時代の名曲を披露。「燃ゆる風」「バラ色の人生(昼の部)」「我が名はオスカル」を歌い、会場は再び熱気に包まれた。
最後は、「退団公演で演じたトビアス(船乗り)が丘に行くのと、私が宝塚を退団して新しい世界に行くというのを重ねて、演出の上田久美子先生が私のために作ってくださった曲です。」と、七海は「トビアスの旅立ち」を歌い上げた。
5周年の特別なオーケストラコンサートは、七海の想いが詰まった感動的なステージで幕を閉じた。
コンサートの様子は、楽天TVにて期間限定で見逃し配信されている。