映画『四月怪談』デジタルリマスター版DVD発売
大島弓子の名作コミックを映画化した『四月怪談』。この映画のデジタルリマスター版が2025年2月5日(水)にDVDとして発売されることが発表されました。この特別なリリースは、オリジナルのネガからデジタル化され、傷の修復やカラコレを行い、HDリマスター版として甦ったものです。
ストーリーの魅力
物語は、高校生・初子(中嶋朋子)が廃工場での事故によって幽霊となってしまうという不思議な出来事から始まります。実際には弁当箱に頭をぶつけただけの勘違いが引き起こした騒動の中で、彼女は先輩の幽霊・弦之丞(柳葉敏郎)と出会い、「生き返るためには早く自分の体に戻る必要がある」と説得されますが、初子は幽霊の特権を楽しむことを選びます。
彼女は憧れの委員長や自分の葬式の準備を覗くなど、幽霊としての好奇心を満たしていきます。しかし、やがて彼女は隣のクラスの変人・夏山が幽霊と話す能力を持っていることを知り、二人の関係が物語の中でどのように展開していくのかが見どころとなります。
キャスト陣の魅力
当時16歳の中嶋朋子はドラマ「北の国から」での黒板蛍役で一躍有名になりましたが、ここでも彼女の魅力が存分に発揮されています。また、柳葉敏郎はお馴染みの存在感を放ち、二人の若手トップスターが織りなす青春の物語が観る人を引き込んでいきます。
他にも角田英介や原彩子、小沢仁志、寺田農、山口果林など実力派キャストが揃い、映画を盛り上げています。
監督、スタッフについて
監督を務めるのは、24歳で劇場映画デビューを果たした小中和哉監督。本作では、その才能を確かなものにした彼の技術が光ります。また、撮影には志賀葉一が手掛け、映像美を演出しています。音楽は中谷靖によるものも含め、映画全体の雰囲気を引き立てる重要な要素となっています。
発売に向けた期待
このリマスター版のDVDには、予告編(約2分20秒)などの特典が収録されます。価格は4,400円(税込)で、ファンにとっては必見のアイテムとなることでしょう。本作を通して、懐かしの青春ファンタジーの世界を再度体感できる貴重な機会です。
再発売を経て、当時の感動がよみがえるこの映画『四月怪談』。長年愛され続ける理由を、ぜひ自らの目で確かめてください。