EIZOが映像監視の新境地を開く
EIZO株式会社(本社:石川県白山市)は、映像監視や遠隔操作向けに新しいデバイス「DuraVision SGX0031」を10月17日に発売しました。この製品は、ストリーミングゲートウェイボックスとして、リアルタイムに映像を安定化し配信することが可能です。その価格はオープン価格となっており、多様なニーズに応えることを目的としています。
DXの進展と映像データの複雑化
セキュリティや社会インフラ、製造業など、多くの産業でデジタルトランスフォーメーション(DX)が進行し、取り扱う映像データの数や形式が多様化しています。特に監視業務や遠隔操作業務では、複数のIPカメラからの映像をリアルタイムで確認する必要があり、パケットロスや帯域の制約が課題となっています。
EIZOは、こうした課題を解決するために10年以上にわたりIPデコード技術に磨きをかけてきました。この度、得られた知見を活かし、専用の「ストリーミングゲートウェイボックス」としてSGX0031を発表しました。
SGX0031の機能と特徴
SGX0031は、IPカメラから出力される映像ストリームを受信し、効率的な通信規格で配信することで映像の安定化を図ります。特に「マージモード」という機能があり、最大32本の映像ストリームを結合・タイリングして、1つの映像として配信することができます。この機能を活用することで、映像品質を犠牲にすることなくデータ通信量の削減が可能です。
さらに、SGX0031には低遅延化モードも搭載されており、内部での処理を最適化することで、従来のマージモードに比べて遅延を最大75%削減することができます。これにより、安全性が求められる遠隔地での重機の操縦など、遅延が問題となる現場でも使用可能です。
再配信された映像は、EIZOのIPデコーディングボックスやIPモニターで受信し、表示することができ、全ての構成がEIZO製品で揃うため、互換性や信頼性も高いといえるでしょう。
その他の特長
- - リレーモード:複数場所で同じ映像を表示する際に役立つ機能
- - 300種以上のIPカメラ対応:多様なカメラと互換性がある
- - 7種類の表示レイアウト:マージモード使用時に設定可能
- - 24時間連続使用で2年間保証:長期利用を見越した設計
- - 環境に配慮した梱包材:再生紙素材の採用で持続可能性に寄与
詳しい情報は
EIZOの製品ページをご覧ください。
サステナビリティへの取り組み
EIZOは「映像を通じて豊かな未来社会を実現する」という理念を掲げ、環境への配慮も重要な課題と位置付けています。「循環型社会への対応」や「気候変動への対応」をマテリアリティとして捉え、Net Zero達成に向けた計画など、様々な努力を続けています。詳しくは
EIZOのサステナビリティページをご確認ください。
EIZOは、今後もテクノロジーの進化を追求し、より良い製品を提供し続けることで、社会全体に貢献していく姿勢を示しています。