奈良のトーコー、ニッポン新事業創出大賞で特別賞を受賞!
奈良県生駒市に本社を置く株式会社トーコーが、第10回ニッポン新事業創出大賞のアントレプレナー部門において、特別賞を受賞しました。同社は、木造住宅の長寿命化に大きく貢献する技術開発で高く評価されています。
ニッポン新事業創出大賞は、公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会(JNB)が主催する権威ある賞です。革新的な商品やサービスを提供する企業や個人を表彰し、日本の経済活性化に貢献することを目的としています。アントレプレナー部門では、起業家精神、事業の新規性や革新性、そして実績などが審査基準となります。
トーコーが受賞した最大の要因は、金属屋根用換気棟の開発と普及です。この換気棟は、木造住宅における小屋裏内の換気促進、結露の防止・抑制に効果を発揮します。さらに、近年増加している太陽光発電設備の設置における耐久性向上にも貢献することで、住宅の寿命を大きく延ばすことに繋がっています。
審査委員会は、トーコーの技術について、次のように評価しています。
金属屋根一般事業者は多い。当社は伝統的な中小企業であるが、屋根の頂部に使用する部材である金属屋根用換気棟を開発し、その専門会社を維持している。木造住宅の9割にあたる屋根や外壁からの雨漏りや濾水の原因は結露であるが、この結露の防止・抑制に貢献している。また、太陽光発電設備の設置の耐久性にも貢献している。当社の換気棟の市場では、大手ハウスメーカーにも採用され、シェアは推定20~30%であるが、40%のシェアを目指している。省エネ住宅の一環として期待できることを評価して、受賞に相応しいと判断した。
トーコーの金属屋根用換気棟は、大手ハウスメーカーにも採用され、市場シェアは20~30%と推定されています。同社は、更なるシェア拡大を目指し、40%のシェア獲得を目指しているとのこと。省エネルギー化が叫ばれる現代において、同社の技術は住宅業界に大きなインパクトを与えると期待されています。
今回の受賞を機に、トーコーは更なる技術開発と市場開拓に力を入れると発表しました。日本の住宅の長寿命化、そして経済社会の発展に貢献していくことを目指し、邁進していくと意気込みを語っています。
トーコーの挑戦は、日本の住宅産業の未来を明るく照らす一筋の光となるかもしれません。