ShopBackが展望する日本市場の未来
2026年7月、京都にて行われたスタートアップカンファレンス「IVS 2026」で、シンガポール発のコマースプラットフォーム「ShopBack」の共同創業者兼CEO、ヘンリー・チャンが登壇しました。このセッションでは、海外発のスタートアップが日本市場で成功するための条件やキャッシュバック型リワードがどのように購買体験を進化させるかが議論されました。
日本のポイント文化に寄り添うShopBack
ヘンリーは日本の長いポイント文化に触れ、ShopBackが提供するのは「貯めるポイント」ではなく、実際に使えるキャッシュバックであると強調しました。様々な購買チャネルが存在する中、消費者がどこで、いかに買い物をするかという選択肢が増えている今、ShopBackは多様な選択肢を提供することで、消費者にとってより納得感のある購買体験を実現する可能性があると述べました。
また、ShopBackは店舗やブランドにとっても、単なる広告の接触ではなく、購買意欲の高い消費者との“購買に近い接点”を形成する点が大きな特徴です。これまでに培った全国に広がる加盟店ネットワークとリワード設計のノウハウを活用し、日本のECや旅行、金融、生活用品分野の企業に新たな価値を提供することが期待されています。
日本市場の特性への理解
ヘンリー氏は、日本には顧客接点が強い企業が多く存在することに言及しました。これにより、ShopBackは単独でのB2Cサービス展開だけでなく、既存企業とのコラボレーションを模索することで、ユーザーとブランド、プラットフォームの間に新しい価値の循環を生み出すチャンスがあると説明しました。
本セッションには、EN Innovationの宮田直栄氏、ViaBusのインタッチ・マーズ・ボンプラグーン氏も参画し、日本市場での成長のための重要な要素について意見を交わしました。特に、宮田氏は海外スタートアップが日本市場に参入する際の重要な視点、すなわち信頼構築のためには地道なプロセスが不可欠であると指摘しました。
このような信頼の積み上げや、日本の特性に配慮したアプローチが、ShopBackの成功の鍵を握ると考えられます。
新たな購買体験の創出
ShopBackの登壇により、日本市場におけるキャッシュバック型リワードの可能性が再確認されました。現地の文化や習慣に寄り添いながら、消費者により納得感のある選択肢を提供すると同時に、企業には新たな顧客接点を作り出す余地が広がることが期待されています。
今回のIVS登壇は、日本におけるShopBackの戦略への理解を深める重要な機会となり、今後の進展が注目されます。
セッション概要
- - タイトル: 日本 × 東南アジア:資金、市場、そして真のチャンスはどこにあるのか?
- - 日時: 2026年7月3日(金)14:00〜15:00
- - 会場: みやこめっせ(京都市勧業館)3階 Cステージ
- - 登壇者: ヘンリー・チャン(ShopBack 共同創業者 兼 CEO)、宮田直栄(EN Innovation Founder&CEO)、インタッチ・マーズ・ボンプラグーン(ViaBus CEO)
IVSとは
IVSは2007年から始まった日本最大のスタートアップカンファレンスであり、国内外のスタートアップ、投資家、クリエイターが一堂に会する場です。2026年は「Japan is Back」を掲げ、日本のスタートアップの真価を世界に証明し、新たな連携の可能性を模索する場となります。