2026年卒の就職内定状況と学生の声
2025年12月1日、株式会社インディードリクルートパートナーズのリサーチセンターは、2026年卒業予定の大学生および大学院生を対象にした「就職プロセス調査」の結果を発表しました。この調査により、学生たちの就職活動の現状が明らかになり、就職内定率や学生が何を重視しているのかが分かりました。
まず、調査結果によると、大学生の内定率は94.8%となり、前年から1.8ポイント減少しています。ただし、この数値は全体としては高水準を維持しています。進路確定率は92.5%で、こちらも前年とほぼ同様の結果でした。
学生が重視する就職先の要因
内定を得た学生に対し、就職先を決定する際の決め手に関する質問が行われました。最も多かった回答は「自らの成長が期待できる」で、50.1%の学生がこの要因を重要視していると答えました。また、「福利厚生(住宅手当など)が充実している」という結果もあり、47.3%の学生がこの点を重視していると言います。「希望する地域で働ける」という回答も40.9%あり、これらのデータからは、学生たちが働く環境に対して非常に高い関心を持っていることが分かります。
特に、「自らの成長が期待できる」という要素は、最も決め手となった項目として17.1%の学生に選ばれましたが、前年と比較すると4.3ポイントの減少が見られました。このトレンドは、企業選びの際に学生が持つ意識の変化を示唆しているとも言えるでしょう。
就職活動での苦労とその対策
調査では、学生たちが就職活動で苦労した点についても触れています。「面接を受ける(対面)」や「自己分析」、「エントリーシートなどの書類提出」との回答が多く見られました。これは、学生が面接で自己を表現することや、自身の進路について考えることに困難を感じていることを示しています。
具体的には、「自分の考えを簡潔に伝えることが難しかった」や「自分のやりたいことが見つからなかった」という意見が寄せられています。このような問題に対処するためには、第三者からの客観的なアドバイスが有効になりそうです。
特に、2026年に卒業予定の学生は、周囲にいる家族や友人、社会人のアドバイスを受けることをお勧めします。キャリアセンターのサポートも有効活用することで、自己分析や面接対策をしっかり行うことができるでしょう。
まとめ
インディードリクルートパートナーズの調査結果は、今後の就職活動における重要な指標となります。学生たちが求めるのは成長できる環境と充実した福利厚生で、これに加えて就職活動自体の難しさも浮き彫りになっています。今後の就職活動に向けて、自己分析を深め、周囲のサポートを求めることが、一層重要になると言えそうです。今後も引き続き、学生の声に耳を傾けながら、適切な情報提供が行われることが期待されます。