IBM、データとAIで躍進するHakkoda社を買収しサービスを強化

IBMがHakkoda社を買収

2025年4月7日、IBMはグローバル・コンサルティング企業Hakkoda社の買収を発表しました。この買収により、IBMはデータとAIに特化したサービスのポートフォリオを大幅に強化し、クライアントに対する支援体制を整備します。

Hakkoda社とは

Hakkoda社は、業界で高い評価を得ているSnowflakeのパートナーであり、データ資産の移行やモダナイゼーションでの実績があります。彼らの専門知識は、AIを活用したビジネスオペレーションを効率化するために非常に有用です。この買収により、IBMは急増するデータサービスの需要に対して効果的に対応できる力を持つことになります。

Hakkoda社は生成AIを用いてデータのモダナイゼーションを迅速に進めるリソースが豊富です。彼らの提供する業種特有のソリューションは、特に金融サービス、公共機関、ヘルスケアとライフサイエンス領域に強みを持ち、それぞれの分野でのコンサルタントの知見を深めています。

AI活用による変革

IBMのAIを活用したデリバリープラットフォーム「IBM Consulting Advantage」は、Hakkoda社から得られる知見と技術を統合することで、より多くの顧客に効果的なソリューションを提供できます。IBMのシニア・バイス・プレジデント、モハマド・アリ氏は、この買収によってコンサルタントの専門性が一層強化され、AIによるビジネスの変革がより迅速かつ効果的に行えると強調しています。

Hakkoda社の強み

Hakkoda社の共同創業者兼CEOエリック・ダフィールド氏は、IBMとの統合によって新たな革新を推進し、業界特化型のデータコンサルティングをさらに強化できると述べています。彼らの技術力と深いパートナーシップは、AI時代において必要とされる信頼できる支援を提供するのに最適なものです。

IDCの調査によると、企業のインテリジェンスサービスへのグローバルな支出は大幅に増加し、2028年には2,430億ドルを超えると予測されています。これを受けて、企業は戦略的なデータ移行計画と最新のデータプラットフォームを必要とするようになるでしょう。Hakkoda社は、EliteレベルのSnowflakeパートナーとしてもその実績を証明しており、業界のリーダーとしての地位を確立しています。

今後、IBMはHakkoda社との統合を通じて、さらなる革新と進化を続けていくことが期待されます。この買収は2025年4月2日に正式に完了し、財務の詳細は非公開です。IBMとHakkoda社がどのようにデータとAIを駆使して、クライアントのビジネスの成長を支援するのか、今後の展開に注目です。

会社情報