松本市民芸術館プロデュース『殿様と私』が開幕
日本の演劇界で広く知られる作・演出家のマキノノゾミが手掛けた作品『殿様と私』が、2025年2月13日から16日まで松本市民芸術館小ホールで上演されます。この舞台は、笑いと涙が交錯する感動のストーリーで、主演には升毅、水夏希、松村武ら、実力派キャストが揃い、観客に圧倒的なエンターテイメントを提供します。
物語の背景
物語は明治19年、日本。急激な西洋化に悩む殿様、白河義晃子爵(升毅)は、家令・雛田源右衛門(松村武)の侮辱的な発言に心を痛めます。そんな折、息子の義知(久保田秀敏)が、刀ではなくダンスで反撃することを提案。義晃はアメリカ人女性アンナ(水夏希)からのダンス指導を受け、文化の違いを乗り越えていく様を描いています。
キャストの魅力
升毅は、時代に取り残された頑固さをもっている一方で、周囲への愛情を見せる殿様を愛らしく演じます。水夏希が演じるアンナは、文化の違いに戸惑いながらも成長していく姿が印象的です。久保田の義知は冷静に事態を見守り、家族を思う優しさを感じさせます。平体まひろの演じる雪絵が成長する様子も見どころで、彼女の瑞々しい演技が観客の心に響きます。
一方、松村は雛田をユーモラスに演じ、武居は殿様とアンナの間を取り持つ三太郎役を可愛く表現しています。多様なキャラクターたちが織り成す群像劇は、時代の変化を描きつつも、観客に共感を与え、さまざまなメッセージを届けます。
舞台の見どころ
マキノノゾミの演出は、日本語と英語の言語的な壁をコミカルに描くことで、異文化交流の困難さを浮き彫りにしています。観客は登場人物たちの思いやりに触れることで、多くの人間ドラマを体感できるでしょう。彼らは時に滑稽に、時に真剣に、変化に立ち向かっています。
また、舞台セットや衣装も時代背景に合わせた美しいデザインが施され、視覚的にも楽しませてくれます。観客は、明治時代の日本と西洋文化の葛藤を体感し、登場人物たちの成長や感情に共感することができるでしょう。
最後に
『殿様と私』はただの戯曲ではなく、時代の変化や文化の違いについて深く考えさせられる作品です。心温まるコメディ的要素や、さまざまなメッセージが詰まったこの舞台を、ぜひ劇場でお楽しみにしてください。松本公演後は、大阪での公演も予定されていますので、興味のある方はぜひお見逃しなく。
公演概要
- - 場所: まつもと市民芸術館小ホール
- - 公演期間: 2025年2月13日〜16日
- - 大阪公演: 2025年2月28日〜3月2日、近鉄アート館
観劇予約や詳細については、まつもと市民芸術館の公式ウェブサイトをご確認ください。心温まる感動的なエンターテインメントを、一緒に楽しみましょう!