2023年7月版!主要建設資材の需給状況と価格動向を解説
令和6年7月1日から5日にかけて、国土交通省が実施した主要建設資材の需給・価格動向調査が発表されました。この調査は、全国の建設資材の価格、需給、在庫の状況を把握することを目的に行われ、特に建設事業の円滑な推進に寄与するものです。
主要な調査結果
1. 全国の建設資材動向
調査対象となった7種類の資材・13品目についての結果は、以下の通りです。
- - 価格動向:全ての資材において「横ばい」の状態が続いています。
- - 需給動向:全ての資材が「均衡」を保っています。
- - 在庫状況:全ての資材において「普通」とされています。
これらのデータは、建設業界における資材の供給が安定していることを示しており、今後の建設プロジェクトにも良い影響を及ぼすと考えられます。
2. 被災3県(岩手県、宮城県、福島県)での動向
更に調査では、特に被災した3県においても資材需給の状況が明らかになりました。
- - 価格動向:石油価格は「やや上昇」を見せましたが、その他の資材は「横ばい」です。
- - 需給動向:生コンクリートやH形鋼、木材などが「やや緩和」とされている一方で、その他の資材は「均衡」を保っています。
- - 在庫状況:H形鋼に関しては「やや品不足」の状態が報告されており、それ以外の資材は「普通」とのことです。
このように、災害からの復旧にあたる地域では、特定の資材において供給が不安定な部分が見受けられますが、全体としては安定した需給の状態が維持されているといえます。
結論
国土交通省が毎月実施しているこの調査は、建設資材の市場動向を理解するために極めて重要です。資材の需給や価格の安定が、建設業界全体の生産性向上につながり、円滑な事業進行を後押しすることとなります。特に被災地における資材の需給状況には引き続き注目が必要です。これにより、地域の復興を支えるための資源の確保や適切な資材の供給が求められています。
今後も国土交通省の調査結果を定期的に注視し、建設業界の動向を把握していくことが重要です。