山翠舎が受賞
2025-07-25 18:30:46

山翠舎、長野県経営品質賞で優秀賞を受賞 - 古木の新たな価値を創造

山翠舎、2024年度長野県経営品質賞 優秀賞受賞



長野県の株式会社山翠舎が、2024年度の長野県経営品質賞で優秀賞を獲得しました。この賞は、企業の持続可能な発展や社会貢献を目指して経営品質を向上させることを評価するもので、山翠舎はその顧客中心主義や地域社会への貢献が高く評価されました。

受賞の背景と評価ポイント



長野県経営品質協議会が主催するこの賞の審査では、山翠舎の「顧客志向の取り組み」が特に際立っていました。同社は、戦前に建てられた古民家の解体から出た木材を「古木(こぼく)」とし、環境保全や文化の保存を目指す取り組みを進めています。5,000本以上の古木を常に保有していることで、顧客の多様なニーズに応える体制が整っています。この努力は、古木のトレーサビリティシステムを確立し、さらには2019年には古木として世界初の「FSC認証」を取得したことでも示されています。

また、山翠舎は「長野県SDGs推進企業」への登録や「ニューズウィーク日本版SDGsアワード2023」の最優秀賞を受賞するなど、持続可能な社会への貢献にも取り組んでいます。

顧客のニーズを考慮したサービス提供



さらに、山翠舎は設計から施工まで一貫して行う「ワンストップサービス」を提供しており、顧客の負担を軽減しながら理想の空間を実現しています。地域での職人やデザイナーの力を取り入れることで、他社が断るような難題にも柔軟に対応できるのが強みです。この体制は、地域経済の活性化にも寄与しています。

古木のアップサイクルと地方創生



山翠舎の古木アップサイクルの取り組みは地方創生のモデルを強化しています。東京工芸繊維大学との共同開発による3Dスキャニングシステムは、古木の効率的な保管管理や迅速な販売を実現し、空き家問題の解決や地域内雇用の創出に繋がっています。

小諸市における分散型ホテル計画もこの流れに組み込まれており、長野県の総合計画「しあわせ信州プラン3.0」の政策とも合致し、山翠舎が地域産業の発展に貢献する事業であることが認められました。

事業モデルの進化と理念



設立以来、山翠舎は下請けから古木を活用した事業モデルへと進化してきました。現社長の山上浩明氏が入社してからは、顧客視点を重視する「マーケットイン」への転換を促進し、社会課題の解決を企業の根幹に据えています。

文化的価値と経済的価値の両立



古民家の再生・移築事業にも力を入れており、地域の文化的背景を重視した取り組みを進めています。小諸市での分散型ホテル計画や長野市でのコワーキングスペースの運営は、地域の活性化と文化の継承に寄与しています。

2023年には「SANSUI」という新ブランドを立ち上げ、パリの国際見本市にも出展しました。イタリア人デザイナーや国際的アーティストとのコラボレーションにより、古木の海外展開を図り、グローバルな市場での新たな価値創造を目指しています。

これからの挑戦



山翠舎は、今後も持続可能な社会への貢献を強化し、長野県知事賞や日本経営品質賞の受賞を目指します。他の企業にも地域社会に貢献できるモデルとしての参考にされる存在を目指します。

このように、山翠舎の取り組みは地域と世界をつなぐ新たな試みとして注目されています。受賞を機にさらなる発展へと挑戦し続ける山翠舎から、今後も目が離せません。


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会社情報

会社名
株式会社山翠舎
住所
長野市大豆島4349-10
電話番号
026-222-2211

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