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日本の食文化の振興を目的とした文化プロジェクト『味道 -MIDO-*』が始動しました。このプロジェクトは、シェフズリンク株式会社と一般社団法人全日本・食学会の協力により、日本の食文化を守り、広めることを目指しています。特に重要視されているのは、近年のコロナ禍により大打撃を受けた飲食業界の復旧と、その未来を見据えた人材育成です。

かつて、「和食」が無形文化遺産に登録されてから約10年が経過し、グローバルに評価されるようになりましたが、その背景にある飲食業界は、深刻な状況に置かれています。実際、ここ3年間で約2300件の飲食店が閉店を余儀なくされるなど、経済的な影響は計り知れません。また、農業・漁業などの食文化を支える人々も減少しており、このままでは日本が誇る食文化は危機に瀕しています。

プロジェクトの第一弾として、2023年7月6日にローンチされたのが、動画配信サービスです。このサービスでは、日本のトップシェフたちの秘伝のレシピと技術を映像化し、一般に公開することにより、飲食業に従事する人々を支援します。サブスクリプションモデルを採用しており、月490円で利用可能。特に飲食店従業員や調理師免許を持つ方は、情報登録によって半年間無料で視聴できる特典も設けられています。

映像は『味道 -MIDO-』の公式サイトにて随時公開され、今後は様々なシェフや食文化に貢献する取り組みも予定しています。特に、日本で名高いシェフたちの技が学べる動画は、料理人志望の方々や、今のスキルを更に高めたい方々にとって、貴重なリソースとなるでしょう。

名だたるシェフたちが参加しており、彼らは各自の店やスタイルで培った経験と技術を惜しみなく披露します。例えば、ミシュラン三つ星の和食料亭「菊乃井」の村田吉弘シェフは、料理を通じて日本の伝統を伝える使命を強く持っています。また、脇屋友詞シェフや落合務シェフなど、各界で高く評価されている料理人たちが所属しており、食文化の専門家たちが手を組むことで、プロジェクトの信頼性と価値をさらに高めています。

最初のコンテンツとして、18人のシェフによる78本の料理動画が用意されており、今後は月に約15本の新しい映像が追加予定です。各動画の長さは5分から10分程度で、シンプルかつ効果的に料理技術を学ぶことができます。シンプルな視聴環境によって、じっくりと学びながら、日本の食文化を保存し発展させる助けとなるでしょう。

このプロジェクトが、味覚の未来を担う新たな世代へと、食文化を受け継ぐ架け橋となることを期待しています。詳細は『味道 -MIDO-』の公式ウェブサイトをご確認ください。URLは、http://mido-world.com です。

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