言葉とAIの展示
2025-10-22 14:36:22

仙台駅で新たな言葉の体験を発見する社会実験型展示の開催

仙台駅の新しいアート体験『オトシブミ』開催



2025年10月25日から27日、仙台駅構内にて『オトシブミ - AIつむぐ落とし手紙 -』という体験型展示が行われる。このプロジェクトは、東京都渋谷区に拠点を置くクリエイティブレーベルAcademimicと、千代田区の日建設計総合研究所によって推進される「Ki Sci Iki(キサイイキ)」プロジェクトの第一弾となる。

この展示の目的は、未活用の都市空間をアートや研究の場として再生することだ。都市の余白を活用することで、人々と研究者・クリエイターがつながる新たな場創りが期待されており、来場者は言葉と生命の関係を新たな視点で考えることができる。

展示の概要


本展示は、東北大学大学院の特任助教である小林知里氏の研究に基づいており、昆虫の生態と人間のコミュニケーションの関係を探る試みだ。オトシブミという昆虫が葉を巻き、卵を包み落とす行動に着想を得たインスタレーションが展開される。来場者は、紙に短いメッセージを記入すると、AIがその内容を分析し、映像として壁面に投影する。言葉は徐々に形を変えながら、最終的には消えていく。このプロセスを通じて、見る者は言葉の変化を観察でき、昆虫の行動と人間の表現が交差する瞬間を体験することができる。

概念と意義


この体験展示は「落とし文」の概念に基づいている。落とし文は、人が直接伝えられない思いを静かに託す行為とされている。展示を通して、観客は自然とのつながりを感じ、人間と昆虫の文化的な関係について再考することができる。小林氏は「オトシブミが葉を巻く行為は、環境との調和で育まれるものであり、次世代への意義を痛感している」と述べている。

社会との関わり


また、本展示は社会と科学を結ぶ重要な役割も担っている。東北大学COI-NEXTのサイエンスコミュニケーター上田羊介氏は、「人間の文化と自然は深く結びついており、今回の展示が誰かにとって自然への想いを振り返る機会となれば嬉しい」と語る。言葉と生き物、アートと科学が交わるこの展示は、訪れる人々に思考の広がりを与えることを目指している。

参加方法


『オトシブミ - AIつむぐ落とし手紙 -』は仙台駅構内のコンコース中央1出入口付近で行われ、入場は無料なので、多くの人々が気軽に立ち寄ることができる。展示は毎日10時から18時まで実施されている。

この新しい体験型展示は、仙台という街でのアートと科学の交差点として、多くの訪問者を迎える。都市の未活用スペースを活かし、新たな価値を生み出す試みとなることが期待されている。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

会社情報

会社名
Academimic合同会社
住所
東京都渋谷区渋谷3丁目27−1100BANCH 2F
電話番号

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。