イトーキ、Oracle Cloudを活用した経営基盤刷新の詳細

2024年10月2日、株式会社イトーキ(以下イトーキ)は、Oracleが提供する最新のクラウドアプリケーション「Oracle Fusion Cloud」シリーズを導入しました。この新たな取り組みは、イトーキがデータドリブンな経営を加速させるための重要なステップです。

イトーキは、日本を代表するオフィス家具メーカーとして知られています。最近では、単にオフィス空間を提供するだけでなく、デジタル技術を活かした新たな働き方の提案や、オフィス運用サービスの展開にも力を入れています。今回の取り組みは、2024年から2026年にかけての中期経営計画において掲げられている7つの重点戦略の一環で、特に社内ITインフラの刷新を通じて生産性と業務効率を向上させることを目指しています。

イトーキは「Oracle Fusion Cloud ERP」の活用を開始し、これにより会計伝票の承認プロセスが改善された結果、内部統制が一層強化されました。このシステムを通じて、各事業部門が支払情報をERP内に入力すると、財務部門は迅速にその情報を把握できるようになります。この流れにより資金繰り予測にかかる日数が約30%短縮され、同一取引先との債権債務の相殺処理などの業務も効率化されています。

さらに、イトーキは「Oracle Fusion Cloud Supply Chain & Manufacturing (SCM)」を採用し、顧客や仕入先、商品の構成などを「Oracle Cloud ERP」に統合しました。これにより、二重入力や紙ベースの管理から脱却し、見積から受注、調達、出荷、売上、さらには売掛金の管理まで、スムーズな業務連携が期待されています。また、この仕組みによって各業務でデータを活用できる環境が整い、経営戦略の立案から実行までを迅速に行える基盤が出来上がります。

イトーキ代表取締役社長の湊宏司氏は、「イトーキが高収益企業になるには、シームレスに統合されたデータを活用した経営戦略の実行が不可欠である」と語ります。彼は「Oracle Cloud ERP」と「Oracle Cloud SCM」を組み合わせることで、統一されたプラットフォームを構築し、リアルタイムで分析が可能となる経営基盤を実現していく考えを示しました。

最後に、日本オラクル株式会社は、データを駆使した新たなビジネスモデルの創出に向けた支援を続けています。同社は、データドリブンなアプローチを通じて情報の価値を最大化し、企業の成長をサポートするクラウドサービスを展開しています。「Oracle Cloud」はその中核であり、高度なセキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャとして評価されています。今回のイトーキの取り組みは、日本の経営界におけるデジタルトランスフォーメーションの良い前例となるでしょう。

会社情報

会社名
日本オラクル株式会社
住所
東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666

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