中古マンション購入に伴う不安とは?
株式会社MEMOCOが実施した調査によって、中古マンション購入者の約7割が何らかの不安を抱えていることが明らかになりました。この調査は、115名の男性46名、女性69名を対象に行われました。
調査の概要
調査は2025年1月29日から2025年11月28日までの期間に、インターネットを通じて実施されました。年代別では、30代と40代が約30%を占め、女性が約60%を占めるなど、性別・年代のバランスも考慮されています。
中古マンション購入時の不安感
調査結果によると、購入時に不安を感じたと答えた方は約71%にのぼりました。「どちらかといえば不安だった」53%、「大変不安を感じた」18%という結果は、中古マンション特有の物件の状態や過去の履歴がつかみにくいという特徴から来ていると考えられます。逆に「不安はあまり感じなかった」という回答も29%ありました。この層は、事前の情報収集や専門家からの支援を通じて、安心して購入に臨んだようです。
具体的な不安要素
最も多かった不安の要素は「購入後の修繕やメンテナンス費用」で、24%の人がここに焦点を当てています。これは中古マンション特有の築年数に関する不安から生じており、大規模修繕や修繕積立金の値上げ等の確認が重要だとされています。次いで「隣人や住環境の問題」が19%、信頼できる不動産業者の選定が16%という結果も挙がっています。
不安解消のための対策
不安を軽減するために多くの人が実行した対策としては、「不動産仲介会社や専門家に直接相談した」が約30%と最も多く、インターネットでの情報収集が18%、中古マンションの修繕履歴と管理状況の確認が16%という結果でした。特に、プロに相談することが最も効果的だったと多くの購入者が認識しているようです。
専門家への相談の重要性
「ホームインスペクション(住宅診断)」を実施した方は5%にとどまっており、まだまだ認知度が低いようです。しかし、目に見えない部分の劣化を確認するためには、この専門的な診断が非常に有効です。個々の購入者が納得と安心を持って購入できるプロセスを持つことが肝心です。
まとめ
調査結果から見えてきたのは、中古マンション購入時の不安の多くが「購入後の修繕やメンテナンス」に集中していることです。また、情報収集や専門家のアドバイスを活用することで、その不安を軽減できる可能性が高いことも示されています。これから中古マンションの購入を検討している方には、信頼できる情報源や専門知識を選んで購入へと臨むことが極めて重要であると言えるでしょう。