ミャンマー内戦と広がる悲劇:支援の必要性が高まる現状
2021年2月、民主化が進んでいたミャンマーで、国軍によるクーデターが発生しました。以来、国軍は民主化を支持する人々への弾圧を続け、少数民族地域への空爆も繰り返しています。その結果、国内避難民は300万人近くに達し、人口の5%以上が家を追われる事態となっています。
民主派勢力は国軍に対抗するため「人民防衛隊(PDF)」を組織し、少数民族武装勢力も加わり、内戦は激化の一途を辿っています。紛争は市民生活を直撃し、食糧不足や医療不足、安全な住居の確保が困難な状況が続いています。
タイへ避難してきたAさん家族は、ミャンマー東部で農業を営んでいましたが、国軍の攻撃を受け、国境を越えてタイに逃れてきました。タイでは不安定な日雇い労働で生計を立てていますが、故郷の土地を失い、農業もできず、日々の食事もままならない状況です。
インターバンドの支援活動:食糧支援で命をつなぐ
このような状況下、国際協力NGOインターバンドは、タイ側で食糧を調達し、国境を越えてミャンマーの避難民たちに支援を行ってきました。国軍の活動により支援活動は制限されてきましたが、インターバンドはパートナー団体と協力し、米、麺類、乾物、缶詰などの食料を避難民に届けています。
2024年に入ってからは内戦がさらに激化し、避難民数は増加傾向にあります。国軍は抵抗勢力に押され、徴兵令を発令し、情報統制も強化しています。戦闘を避け、徴兵を逃れるため、周辺国に避難する人々も増えています。
未来への願い:支援の継続と平和への道筋
インターバンドは、紛争の長期化と和平の見通しの立たない状況の中、避難民への継続的な支援を必要としています。食料支援を通じて、命をつなぎ、避難民の苦境を世界に訴え、平和的解決への道筋をつけるため、活動を続けていきます。
インターバンド代表の小峯茂嗣氏は、「ニュースから姿を消したとしても、ミャンマーの人々の苦しみは続いている」と訴え、支援の必要性を強調しています。
あなたの支援が未来を変える:共に平和への道を歩もう
インターバンドは、皆様からのご支援を募っています。ご寄付いただいた資金は、食糧支援や避難民の生活支援に活用されます。
あなたのご支援が、ミャンマーの人々の希望となり、平和への道を開く力となります。